二話目 ページ4
Aside
春の日差しが差し込む窓際の席で、つまらない授業を聞いているフリをする。
なんとなくで窓の外を見ると、他のクラスが外でサッカーをしている様だった。
……思わず水色の彼を探してしまうのは、もう癖なのだろうか。
…………ぁ、いた。
透き通る様な金髪を揺らし、サイダーを閉じ込めた様な瞳を細め、楽しそうに友人と校庭を走り回っている姿。
少し吹いた風で、彼の美しい金髪が揺れる。
それだけで、私の心臓は潰れてしまいそうだった。
……ああ、もう。片想いを拗らせるにも限度があるだろうと、自分でも思う。
それでも幼少期から持ち続けていたこの気持ちは、今更捨てようとしてももうどうしようも無かったのだ。
「…Aー、もうすぐあんた当てられるよ、コネシマくん見るのもいいけど、授業に集中しなね？」
後ろの席からそんな小声が聞こえた。…うるさいな、私だって好きで見てるんじゃ無い、気付いたら目で追っているだけであって……あれ、結構自分の意思だな。
名残惜しい気もしながら黒板に視線を戻すと、確かに友人の言っていた通り、私の前の席の男子が答えているところだった。
問題はもう一問残っている……めんどくさいな、これ絶対当てられるのは私じゃ無いか。
パッと問題を解くと、ちょうど名前を呼ばれた。やっぱりか。
私が立つと、先程の男子が答えていた時よりも視線が多く集まった。……自意識過剰とかでは無い、自分の顔くらい毎日鏡で見て知っている。
まぁ多分ほとんどお母さんからの遺伝だな、この顔は、なんて事を考えながら口早に問題を答える。頭は悪い方では無い。
どうやら正解だった様で、担任からの軽い賞賛の言葉を受け取りながら席に着く。
そしてまた窓に目を向ける。ああ、毎日これの繰り返しだ。なんで自分は飽きないのだろうか。
そんな事を考えてしまうくらいには、私は水色の彼に恋い焦がれていた。
ラッキーアイテム
rbrさんの"天"の布
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カランコエ(プロフ) - 彼等の意見と視聴者の意見を合わせることは意味のないことです。だって彼等は自分達の信念的？なものが揺るがないタイプだからです。結論は、自分がこの小説を書きたいかどうかです。私の意見としては、続きが気になりますが、やりたくないならやらなくてもいいんです。 (2020年4月19日 19時) (
レス) id: 6a8b756810 (このIDを非表示/違反報告)
猫缶。(プロフ) - おこめさん» よきかなよきかな。これからも宜しく頼むぞい白米。 (2020年1月30日 20時) (レス) id: efdd73f72f (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - なんだろね…推しだから嬉しい…ありがと猫の缶の。 (2020年1月30日 19時) (レス) id: 74bc87251f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫缶。 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fusan11302/
作成日時：2020年1月9日 21時
