八話目 ページ11
sha side
黄色を基調とした可愛らしい膝丈のフリル付きワンピース、足には白いニーハイソックス、チョコレート色の編み上げブーツ。
そして自分の頭にはライトブラウンの巻かれた長髪のウィッグ、極め付けにレモンイエローのヘッドドレス。
どうしてこうなった。
＊＊＊
「はい、この時間は文化祭準備の時間にしたいと思う。各々前の時間で役割は決まってるだろ。グループ分けして準備に取り掛かってくれ。じゃ解散」
担任である兄さんのそんな一言で全員がそれぞれにグループを作り始める。
「おーいシャオロン、お前は集客だからこっちな！」
そう呼ばれたので教室の左隅に集まっているメンバーの元へ行くと、あの友人が仕切り始めた。
「じゃあこの前一人何時間担当するかは決めたし、今回は皆様お待ちかねのシャオロンと成瀬さんの衣装決めようぜ！」
「……私は何でも良いけど、シャオロンは女装だからムズそう、喉仏とか肩幅とか」
彼女に呼び捨てで呼ばれた事に心臓が早鐘を打ち出すが、何故か彼女も意外と女装に乗り気なのが解せない。
「うん、もう俺はどうでも良いからはよ決めてくれ。」
もう諦めはついていた。
「んー、じゃあAちゃんはミントグリーンの衣装にしない？ほら、目の色！」
「あ、それいいな！じゃあシャオロンはレモンイエローで喉仏と肩幅誤魔化せそうなやつ……ゴスロリ！！」
メイク係の女子が彼女の衣装を提案すると、その流れで俺たちの衣装はトントン拍子で決まっていった。
結局俺は黄色を基調としたゴスロリ、彼女はミントグリーンを基調とした軍服のようなものに決まった。
「じゃあとりあえずシャオロン君のメイクと着替えしよっか！衣装は演劇部に借りてあるから！」
そんなこんなで冒頭に至る。
「Aちゃんってメイク出来たっけ？」
「あんま自信無いから、私には任せない方がいいと思う」
「まぁAちゃん美人だしメイクする必要性皆無だもんね……。」
目の前の二人のそんな会話を聞き流しながら顔に当たる違和感を必死に無視する。
シャオロン君は素材が最高品質だから本気出すわとかなんとか言われながら10分弱。
完成したらしく、周りから歓声が上がっている。
「………やっぱお前生まれてくる性別間違えたんじゃね？じゃなきゃこんな女装で違和感仕事しない筈ないし」
「それ貶してると受け取っていいんやなあぁん？？？」
もう二度と女装しないと心に誓った瞬間だった。
・
ラッキーアイテム
rbrさんの"天"の布
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カランコエ(プロフ) - 彼等の意見と視聴者の意見を合わせることは意味のないことです。だって彼等は自分達の信念的？なものが揺るがないタイプだからです。結論は、自分がこの小説を書きたいかどうかです。私の意見としては、続きが気になりますが、やりたくないならやらなくてもいいんです。 (2020年4月19日 19時) (
レス) id: 6a8b756810 (このIDを非表示/違反報告)
猫缶。(プロフ) - おこめさん» よきかなよきかな。これからも宜しく頼むぞい白米。 (2020年1月30日 20時) (レス) id: efdd73f72f (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - なんだろね…推しだから嬉しい…ありがと猫の缶の。 (2020年1月30日 19時) (レス) id: 74bc87251f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫缶。 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fusan11302/
作成日時：2020年1月9日 21時
