不良少年Ⅱ (ページ13)

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「あ、檜山と青木」

青木「やっほー」

檜山「こっちは全然ダメ。そっちは収穫あった？」

今日も放課後、なんとか北川の疑いを晴らそうと手分けして聞き込みする

そんな時、たまたま青木と檜山ペアに遭遇した

「狙われてるのは身なりが良い男、年齢に関係なく弱そうでお金持ってる見た目の人がターゲットになってるみたい」

青木「お金持ちね～…」

檜山「弱そうって俺達には無理だろ。どっからどう見たって不良だわ」

「そこなんだよね～…それにお金持ちに見せなきゃいけないって難しくない？」

誘き出さなきゃいけないのにあからさまな不良だったら釣れる獲物も釣れなくなってしまう

ただでさえ喧嘩っ早い皆のことだ、現行犯どころか怪しいと思ったら真っ先に突っかかっていきそうなんだもん

正義感が強いのは良いんだけど、それじゃあ証拠不十分で終わっちゃう

青木「適役がいれば良いんだけどね」

「うーん…」

3人で悩みながら、ふと視線を上げた時…前から歩いてくる女の子と目が合った

その女の子は私を見るなりトコトコと可愛らしく歩いてきて、わざとらしく驚いたように目を見開く

私はこの女の子を…知っている

《あら？…佐倉さんじゃないですか。ごきげんよう》

「ごきげんよう…………水本さん」