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ポアロですよー ページ4

「ありがとうございましたー!」


お昼前、この時間帯はお客さんが一旦少なくなる。

その時間に私はポアロで昼食を取る。


「ポアロ行ってくるから何かあったら連絡してね」


バイトの子にそう言い残すと、お店の車に注文のケーキを詰んで、走りだす。

車の中には甘い匂いが漂う。

人気商品はショートケーキ。

ポアロでもすごく人気で、すぐに売り切れてしまう。

そういえば、降谷さんって私のケーキ食べたことあったっけ?

去年のクリスマスは自分の分のケーキ作るの忘れてて、市販のだった。

お互いの誕生日は私のお店のケーキだったけど、あれは私が作ったものではない。

まぁ、食べようと思えばいつでも食べれるし。

そんなことを考えているとすぐにポアロについた。

カランカラン

中に入るとさっきまでとは違い、コーヒーのいい香りがする。


「梓ちゃーん!ケーキ持ってきたよ!」

「Aちゃん!いらっしゃい!今日もありがとう!」


ポアロにはお昼前ということもあり、まだお客さんがそんなに入っていない。

特等席のカウンターに座ると、梓ちゃんがお冷を出してくれた。


「新しいバイトはどの子?」

「今、買い出しに行ってもらってるの。もうすぐ帰ってくるはずなんだけど‥…」

「そっか、じゃあとりあえずサンドウィッチとコーヒー1つ。」


注文を済ませると、カバンからノートとペンを取り出す。

ノートには新作のケーキの案がぎっしり書かれている。

どれもピンとこないんだよね〜。


「最近は例のスーパーダーリンとどうなの?」


スーパーダーリンとは降谷さんのことだ。


「どうってまぁ…」

「もしかして、まだ苗字にさん付けで呼んでるの?」


ギクッ‥…


「それに好きって言ってないとか?」


さすが高校から仲がいいだけある。

高校の時に一度付き合ったことがある。

しかし、すぐに別れてしまった。

原因は私だ。

好きって言わないし、カレカノっぽいこともしないし、キスなんてとんでもない!

つまり愛想つかされてしまったのだ。

私は降谷さんのことが好きだ。

だけど、恥ずかしくて好きって言えない。

名前で呼ぶのも緊張するし‥…


「そんなことしてると、彼も愛想つかして逃げちゃうよ?」


わかってるんだけども‥…

恋愛は昔から苦手だ。

ケーキみたいに分量が決まってるわけじゃないし。

安室さんですよー→←仕事ですよー



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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いずみ - 短いのに満足できる話。 おもしろかったです! (2022年12月3日 16時) (レス) @page21 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
Ramu(プロフ) - 零音さんありがとうございます! (2017年6月5日 8時) (レス) id: e3d2b65f48 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 降谷さんが居るのは警視庁ではなく警察庁ですよ。 (2017年6月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
maru(プロフ) - イオリさん» ありがとうございます! (2017年1月16日 17時) (レス) id: 240361a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - センターお疲れ様です!(*´∇`*) (2017年1月16日 15時) (レス) id: 9e6931917f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maru | 作成日時:2016年11月9日 21時

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