大事な話。 ページ19
それから仕事にも集中できないまま一日が終わった。
零君の事好きなんだけどな…。
怒った顔、笑った顔、拗ねた顔。
どれも大好きだ。
この先の人生一緒に歩んでもいいとまで考えたこともある。
だから尚更、私に突き刺さるものは大きい。
重い足取りで家に帰ると、鍵が開いている。
玄関には綺麗に並べられた零君の靴がおいてある。
先に、帰ってたのか…。
「あっ、おかえり。」
「ただいま、ちょっと待ってね、着替えてくるから。」
そう言ってクローゼットに向かう。
目も合わせてくれなかったな…。
これは完全に別れ話だ。
その覚悟をして、私はクローゼットを開けた。
「えっ…。」
そこにあったのは、私のいつも着ている服ではなく、純白のウエディングドレスだった。
どういうこと…？
「気に入ってくれたか？」
振り返るとそこには、大好きな人がいた。
「それが俺の気持ちだ。A、結婚してくれないか？」
急なプロポーズに思考回路がついていけていない。
こういう時なんて言えばいいんだろう。
まさか、プロポーズされるとは思っていなかったため一生懸命に言葉を探すが、なかなかいいものが思いつかない。
「あの、えっと…。」
「焦らなくていい？Aの気持ちが知りたいんだ？Aは俺と結婚したいとは、思わないのか？」
「違うっ！」
思わず声を上げてしまう。
「そうじゃないの…。ただ、嬉しすぎて…。」
「それじゃあ返事は…！」
私は服の袖で涙を拭って、満面の笑みこたえる。
「喜んで！」
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いずみ - 短いのに満足できる話。 おもしろかったです！ (2022年12月3日 16時) (
レス) @page21 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
Ramu(プロフ) - 零音さんありがとうございます！ (2017年6月5日 8時) (レス) id: e3d2b65f48 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 降谷さんが居るのは警視庁ではなく警察庁ですよ。 (2017年6月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
maru(プロフ) - イオリさん» ありがとうございます！ (2017年1月16日 17時) (レス) id: 240361a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - センターお疲れ様です！(*´∇｀*) (2017年1月16日 15時) (レス) id: 9e6931917f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maru | 作成日時：2016年11月9日 21時
