離れ離れの双子 ページ13
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A「元気になったら連れてってあげるから」
研二「うえーん…今日1日陣平ちゃんに会えない？」
A「そうね。風邪移るから」
研二「うっ…」
A「今生の別れじゃないんだから」
研二と陣平の部屋に着いて
ベッドに下ろされた研二
おでこに冷えピタして
氷水枕で横になる
陣平に一日会えないのが辛くて泣く研二
すると部屋にノック音がする
陣平「研二、一日寝て早く元気になれよ。治ったら車見に行こうな。
俺も研二がいねぇと…物足りねえからよ」
その言葉をドア越しに聞いて
研二はベッドに横になったまま
嬉し泣き
研二「うん！待っててね！陣平ちゃん！」
陣平「おう」
その返事をした後
安心したのか
研二は目を瞑って眠った
部屋から出たAが
廊下で陣平と対面する
陣平「な、なんだよ…」
A「別に〜寂しいなら景光抱きしめてていいわよ」
陣平「さ、寂しくねぇよ！ヒロは抱きしめるけど別に寂しくなんて！！」
実は…
研二がAに連行された直後
寂しくて景光を
ぎゅっと抱きしめていた陣平
景光が研二とAの方を指差して
「けんち痛い痛い？」と呟くから
行かなくていいの？と言われてるようで…
研二に伝えにきた、という経緯がある
陣平「んだよ…母ちゃんの奴…」
景光「いいこいいこ」
陣平が恥ずかしさと不貞腐れで
ソファーにどかっと座ると
隣に来た景光が
陣平の頭を撫でる
研二がいなくて元気がないと
景光にもバレているらしい
陣平「…ヒロ。今なら抱っこしてやるよ…」
景光「抱っこ！」
ソファーの上で抱き合う2人
少し元気のない陣平と
ニコニコ笑顔の景光
それを遠目で見るA
本当に離れ離れが苦手な双子
相思相愛がすぎる
前世は恋人同士だったのかしら？
と思うAだった
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作者名：砂希流
| 作成日時：2022年8月6日 18時
