彼らが生きたかった時間 ページ13
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零「夢を見たんだ。ヒロ…同期の彼らに言われた」
A「なんて?」
ヒロが寝息を立てたのを確認して
リビングに移動しようと
指をさすAと2人、
リビングに向かい
並んでソファーに腰掛ける
Aの手を握って
話の続きを話す
零「“ゼロ、早くこっち来るなよ”って言われたんだ…
昔は“早くこっち来いよ”って言われたのに」
同期の彼らの笑顔を思い出した
夢の中でくらい会いたいのに
いつも何度でも会えるわけじゃない
今回だって声だけだった
A「声って忘れないよね。1番最初に忘れるって
言う人もいるけど…私も思い出すよ。航の母親の声」
もう亡くなってる
Aの大切な友人
僕とAはわりと若い頃に
大切な人を亡くす経験をしている
だからお互い通じるものが
あるのかもしれない
A「一生忘れることなんてない。
ただ、一生懸命生きていくだけ。
彼らが生きたかった時間、絶対幸せになろうね」
零「あぁ…そうだな」
そっとAを抱きしめた
Aも穏やかな顔で
僕を抱きしめてくれた
朝から切なくて
優しい気持ちになった
僕の目にもAの目にも
涙は浮かんでいるけど
これは悲しみの涙じゃない
優しい楽しい思い出をくれた
友人への、感謝の嬉し涙
景光「うえーん!」
ヒロの泣き声が聞こえて
2人で兄ズの部屋を見にいくと
床に敷いた布団に
ヒロと陣平が倒れてた
、
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作者名:砂希流 | 作成日時:2022年12月1日 11時