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1200万人の人質 ページ6

私の目の前で亡くなった1人、松田陣平。



私が組織の都合で観覧車の誘導係してたとき。




ヤバイ、警察が来た。
組織の仕事として来ているからには邪魔だ。


…って陣平!?



「ちょっと、何してるの?」

誰にも聞こえない小声で話しかける。



松田「なっ…!?姫さんか!?
こんなところでなにしてる?」

「仕事よ…。ちょっと、それ爆弾の解体道具よね!?」

松田「ああ。
こういうことはプロに任せておきな。」

「ちょっ、待って、行かないで!」


イヤな予感。
四年前、研二がいなくなったときみたいな…。



松田「大丈夫だ。オレの腕を信じろ。」

「ちょっ、待って!」


そう言ったら陣平はサングラスをこちらに寄越した。
なにを考えたんだか…。





行ってしまった。



そしてその後の電話。



prrrr prrrr

「じ、陣平…?も、戻ってくるよね?」

松田「悪りぃ…帰るわけにはいかなくなった。
オレ達がいなくなっても元気でやってくれよ?」

「ちょ、まって。どういうことよ!?」

松田「爆発3秒前にもう一つの大きな爆弾の場所をこの爆弾が教えてくれるみたいだぜ。」

「じゃあ、陣平が帰って来てから探せばいいじゃないのよ!?」

松田「…わかってんだろ?ホントは。」

「…うん。
…帰ってこないつもりなら代表として伝えるね。
私も零もあんたのこと大好き。」

松田「俺もだ。ゼロと緑川、全然連絡 寄越さねーんだ。アイツらにも元気でやれって伝えてくれよ?」

「わかってる。元気でやるよ。ありがとう。」

松田「こちらこそありがとな。それじゃ、そろそろ時間だ。じゃあな。」

「うん。バイバイって言いたいところだけど、さ…さいごの言葉はありがとうって言いたいから…
ありがとう!大好き!」

松田「ありがとな。」




その直後の爆発。


「ーーーーっ!」



泣くことをアイツは望んでないと思うけど、止まらない涙。


しばらくして零が迎えに来た。





零が組織に連絡を取る。

降谷「爆発事件があって警察がうろついているんです。今日の作戦は中止にします。」



その間も私は零に抱きついていて。


「陣平がね、元気でやれって…。
零と緑川にも伝えとけって…。

ねえ…私たち、2人きりになっちゃったよ…。」


唯は1年前、組織によって殺されてしまった。



降谷「俺はお前を絶対に1人にしない。」

「うん。私も零を1人にしないよ。」

降谷「約束だからな?」

「うん…」









その後、一通のメールに気がついた。

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月 光 - 面白いです! 頑張ってください。 (7月15日 19時) (レス) @page13 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
桜の花びら - 愛流さん» 喜んでもらえて嬉しいです!頑張りますね(*^▽^*) (2017年10月30日 22時) (レス) id: c0f82bc24e (このIDを非表示/違反報告)
愛流(プロフ) - 警察学校組大好きなので嬉しいです! ありがとうございます! (2017年10月28日 20時) (レス) id: 0e1226e354 (このIDを非表示/違反報告)
桜の花びら - りんさん» ありがとうございます!頑張りますね(*´∇`*) (2017年10月12日 23時) (レス) id: c0f82bc24e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2017年10月12日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜の花びら | 作成日時:2017年10月12日 21時

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