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1200万人の人質 ページ11

「はーい!ストップー!!撃っちゃダメー。」

佐藤「あなたに…あなたに何がわかるのよ!?」

「そうねぇ。どこから話を始めれば良いかしら。

確かに陣平と研二が亡くなったのはこの犯人のせいだし、私は彼を許すつもりはないわ。

でも私は犯人に復讐しようと考える気持ちもわからないわ。
だって陣平も研二もそんなこと望むわけないじゃないの。
彼等は…あなたが復讐をすることを望んでるの?


それに。あなたの気持ちがわかるに決まってるじゃないの。

彼等は…私を可愛がってくれたお兄ちゃんであり…どんな表現が一番合うかっていったら…

本当の家族みたいな人たちだから…。

言っておくけど、私たちの絆って本当にすごいのよ?
あなたと陣平がどんな関係かは知らないけど、
誰かが壊そうと思っても絶対に壊れることのない…1番の仲間だから。

私はあの人たちのことが大好き。言葉では言い表せないほどね。



と、まあ最後は少し脱線しちゃって申し訳ないけど、私が言いたいことは伝わったかしら?
それでも撃ちたいなら撃てば良いわ。」



そう言って私はリボルバーを離す。




万が一撃とうとするならば、身をていしてでも止めるけど…
そうなったら彼女にガッカリよ。





そして。




佐藤刑事は撃つつもりになったらしい。

銃を構えた。


私はいつでも取り押さえられるように集中する。






ハッキリ言うと、私の方がエリート。
あの組織に潜入してコードネームもらったくらい体術は得意。

発砲直前に止められる自信はある。





だが。その必要はなかったようだ。



彼女は発砲したが。




高木「佐藤さーん!」

高木刑事が佐藤さんを押し倒したため、
犯人にギリギリ弾が当たらなかった。




ただ尻に敷かれてるだけじゃないのね…
と、若干失礼なことを考え。



高木「何やってんすか…
いつも佐藤さんが言ってるでしょ…
誇りと使命感を持って
国家と国民に奉仕し、
恐れや憎しみにとらわれずに、
いかなる場合も人権を尊重して
公正に警察職務を執行しろって…」

佐藤「だって…だって…」

高木「そんなんじゃ松田刑事に怒られちゃいますよ…」

佐藤「忘れさせてよバカ〜!!」



忘れないであげてよ…。
人は死んだら、人の心の中でしか生きれないんだから…。



高木「忘れちゃダメですよ。
それが大切な思い出なら忘れちゃダメです…
人は死んだら人の思い出の中でしか生きられないんですから…」


…私と同じ考えの人がいたとはね。

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月 光 - 面白いです! 頑張ってください。 (7月15日 19時) (レス) @page13 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
桜の花びら - 愛流さん» 喜んでもらえて嬉しいです!頑張りますね(*^▽^*) (2017年10月30日 22時) (レス) id: c0f82bc24e (このIDを非表示/違反報告)
愛流(プロフ) - 警察学校組大好きなので嬉しいです! ありがとうございます! (2017年10月28日 20時) (レス) id: 0e1226e354 (このIDを非表示/違反報告)
桜の花びら - りんさん» ありがとうございます!頑張りますね(*´∇`*) (2017年10月12日 23時) (レス) id: c0f82bc24e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2017年10月12日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜の花びら | 作成日時:2017年10月12日 21時

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