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それぞれの朝 ページ40

同居生活開始から1ヶ月近く経つ頃になると、それぞれの生活リズムが大体分かってくるようになった。

毎朝5時きっかりから隣の部屋で動く音が聞こえてきて、
30分くらいするとドアの開く音と階段を降りる足音がする。
そのうち、また30分後に別の部屋のドアが開いて、人が下へ降りていく音がする。

あの公安警察2人は朝から飽きもせずよくやるなぁ……なんて思いながら、7時位には私も大きなカーテンを開け、最近買った窓際のデスクに座りPCを起動。

1時間弱くらい情報収集やら仕事をして、ようやく下へ。
洗濯機に服を放り込んでスタートさせてから、洗面台に行く。
髪を梳いて軽くまとめ、顔を洗って軽く化粧をする。
準備が終わる頃、トレーニング終わりのバーボンとスコッチがいつもより少し早めに洗面所に入ってきた。

「おはようございますアドラー」
「おはよ、アドラー」

「おはようございます、バーボン、スコッチ。今朝はどっちが勝ったんですか?」
「今日もバーボンだよ。ここ数日はずっと汗臭いまま待たされてるな俺」

この人たちはトレーニング後のシャワーの順番をかけて毎朝勝負しているらしい。

「今日で5連勝、早くシャワーを使いたかったら勝つことだな」
「くそ、明日は見てろよ〜!」

バーボンがTシャツを脱ぎ上裸になるのを横目に、化粧品を洗面台脇の棚にしまって洗面所を出た。

そのまま一度玄関を出て、3束の分厚い朝刊をポストからとってまた戻る。リビングの時計を見やると、もう9時になろうとしていた。

朝刊をカウンターの上に放っておき、キッチンでケトルに半分ほど水を入れて火にかける。
沸くのを待つ間に収納からオートミールを取り出し水と一緒に皿に入れてレンジで温めた。

マグにティーバッグを入れ湯を注いでいると、上の階で扉が開閉する音がした。程なくしてズボンだけを履き上半身裸のライが階段を降りて来る。

「おはようございます。こんな季節にソレで寒くないんですか?」
「気になるなら一晩お前も試してみろ」
「嫌です」

フと軽く笑い、彼も洗面所に消えていった。

レンジからオートミールを取り出して紅茶に牛乳を入れる。
紙パックを冷蔵庫にしまうと同時に、洗濯が終わった電子メロディ話が聞こえてくる。
ライの後を追う形で私もランドリールームに向かった。

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よしのん - すごい好きです。応援してます! (2022年4月19日 12時) (レス) @page32 id: e3b8c03485 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!続き待ってます!! (2022年4月18日 19時) (レス) id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいすな - 夢主のキャラ大好きです。新人との関係気になります! (2019年2月16日 22時) (レス) id: a004368014 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者A | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/zero1632  
作成日時:2018年12月26日 7時

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