ニュー・ライフ ページ31
5日後。
「うわぁん!新ちゃん、ちゃんとご飯食べるのよ」
「わーってるよ!ガキじゃあるめぇし1人でもちゃんとやれるって」
空港の国際線、保安検査場の前で有希子さんが新一くんに抱きついていた。
「ホントにホントに大丈夫?蘭ちゃんやAちゃんにも、あんまり迷惑かけないようにね?」
「任せてください、私がちゃんと面倒見ますから!」
お見送りについてきた蘭ちゃんが、有希子さんににっこりとそう告げると、「面倒見るって、オイ」と未だ抱きつかれたままの新一くんがさらに呆れた顔をした。
「蘭くんがいるなら安心して新一を日本に置いていけるな」
「な、親父まで!」
そんな微笑ましいやりとりを一歩ひいて見ていると、工藤先生が突然私の肩に手を置いた。
「改めて、引き受けてくれてありがとう」
「想像されているほど私にできるかどうかはわかりませんが、できる事はやります」
「一番信じられる言葉だな」
トントンと私の肩を2回軽く叩くと、有希子さんの方に向き直った。
「そろそろ時間だ。行こう、有希子」
「わかった。じゃあね新ちゃん、蘭ちゃん、Aちゃん」
「おう」
「はい!また」
「お気をつけて」
「3人とも見送りありがとう。じゃ、日本くん。頼むよ」
「はい、先生。進捗は電話でちょくちょく確認しますから、投げ出したり逃げたりしないでくださいね」
「アハハ、これは手痛い見送りだな」
「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」
笑いながら2人は保安検査場に向かい、人混みに消えてしまった。
蘭ちゃんが振り続けていた手を降ろすのと同時に、
「やっと行った。あー、疲れたぜ」
と伸びをする新一くん。
その姿は心なしか少し寂しそうな感じだった。
その後、私の車で蘭ちゃんを探偵事務所まで送り届け、新一くんと工藤邸に帰った。
コーヒーをいれ、カウンターで本を読む新一くんと椅子ひとつ越しに腰掛ける。
「今後の話をしようか、新一くん」
私が切り出した。
「今後の話?」
本を閉じ、少し眉をひそめて新一くんがこちらを向いた。
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よしのん - すごい好きです。応援してます! (2022年4月19日 12時) (レス) @page32 id: e3b8c03485 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです!続き待ってます!! (2022年4月18日 19時) (レス) id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいすな - 夢主のキャラ大好きです。新人との関係気になります! (2019年2月16日 22時) (レス) id: a004368014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者A | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/zero1632
作成日時:2018年12月26日 7時