何時もの ページ2
カタカタカタ…
ーーーーーーーーアメリカ、ニューヨークのホテルの一室。
暗く乾いた部屋にパソコンのキーを叩く無機質な音だけが反響する。
「あった」
小さくそう呟くと、画面をスクロールして下から上に流れる人像とプロフィールを眺め頭に叩き込む。
イギリス人、ブラジル人、アメリカ人、中国人、ドイツ人に日本人も数名。
一通り最後までスクロールしきると、大きくため息を吐いた。
prrrr・・・prrrr・・・
今までの静寂とは打って変わって、けたたましく携帯電話の着信音が鳴る。
着信番号を一目見、2回目のため息を吐いた。
この人は一度電話を取らないと鬼のように電話をかけてくるからなぁ…
本日3度目のため息を吐きそうになったのを堪えて仕方なく通話ボタンに触れた。
pi
「もしもし。」
電話を耳元に持っていき、わざと煩わしそうに声を出した。
「俺だ」
いつもの低い声がこちらも気だるそうに聞こえた。
「……どちら様?」
「ほぅ、お前が冗談を吐かすようになったとはな。」
ククッと喉の奥でその男は笑った。
イマイチこの人の笑いのツボというのがよく分からない。
今の話で笑いどころなんてあっただろうか。
「それで?今立て込んでるの。手短にお願いできるかしら?」
耳と肩で電話を挟み、パソコン画面に映したままのサイトの内容をcopyしてデータを移す。
「決まってるだろ、例のヤツらの情報だ。お前の事だ、もう筋の目星はついているんだろ?」
「私の効率を過信されるのは困るわ。昨日の今日なのよ?」
カタカタとキーボードを叩きながら胡散臭そうに言う。
いまちょうどあなたの言うその“ヤツら”の名簿をメモリに落とそうとしている、と言おうか迷ったがどうせ馬鹿にされて終わる気がして辞めた。
「過信じゃねぇ。確信だ。天下の情報屋、魅惑の
なぁ?と問う彼。
「今日は随分煽ててくれるのね、
「煽てて落ちるような女じゃねぇ事位分かっているからな。今夜21時にHJホテルの最上階のBARに来い。お前に会わせたい奴がいる」
「はぁ。そう。」
プツッ
随分勝手な人だ。
電話を切り上げ、パソコンからUSBを抜き取ると、ずっと腰を下ろしていた椅子から立ち上がり支度を始めた。
今宵の仕事のために
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よしのん - すごい好きです。応援してます! (2022年4月19日 12時) (レス) @page32 id: e3b8c03485 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです!続き待ってます!! (2022年4月18日 19時) (レス) id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいすな - 夢主のキャラ大好きです。新人との関係気になります! (2019年2月16日 22時) (レス) id: a004368014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者A | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/zero1632
作成日時:2018年12月26日 7時