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406話 ゼロの執行人 ページ7

『お疲れ様。痩せた?』

「2日ほど寝ていないからな」


疲れきった様子の零さんが駐車場に現れた。

バイクに寄りかかり、久しぶりの彼の姿にホッとする。



「これ、ありがとう」

さっき持っていた、毛利さんに差し入れという紙袋を渡される。

中には、着ていた服と弁当箱が入っていた。



『風見さん、弁当食べてくれたんだ』


そう言うと、あからさまに不機嫌顔になる零さん。



「どうして風見に弁当を」

『本当は零さんに作ったんだよ?でも夜まで帰らないって言われて。傷んじゃうから、風見さんにあげたの』

「僕だって、まだAの弁当食べたことないのに」


ああ、これ、相当疲れてるんだな。




『今度作ってあげるって。それより、いつ帰ってこれるの?』

「…まだしばらくは」

『忙しいね。ま、今回の件の処理だけじゃなく、小学生を盗聴、盗撮しなきゃいけないんだもん。大変大変』


からかうようにそう言うと、零さんは目を見開いた。



「気づいてたのか」

『熱い視線を感じてたからね』

「まったく…隠し事はできないな」

『それに、俺のこのバイク見ても、何も言わないし。知ってたんでしょ?俺がバイク買ったこと』

「まぁな。勝手なことを、とは思ったが」

『俺だって、貴方の助けになりたい。いざというとき、すぐに駆けつけられるように必要だったんだよ』

「…わかってるさ」

『一緒のときは、俺の居場所は助手席だしね』


そう言うと、少し機嫌が直ったようだ。



「なら、今から付き合って欲しい」

『…どこに?』

「違法な情報収集だよ」




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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - いおりさん» コメントありがとうございます!人生の楽しみだなんて、嬉しい限りです!これからも楽しんでいただけるよう頑張ります!! (2019年8月10日 19時) (レス) id: 674cb05958 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - 黒瀬くんと降谷さんの日常を見てニヤニヤしてます。この物語は今や、私の人生の楽しみになっています。こんな物語を書ける096さんはすごいですね。これからもお体にお気をつけて、更新頑張ってください。 (2019年8月9日 23時) (レス) id: 50154c1ba9 (このIDを非表示/違反報告)
096 - basuke07さん» コメントとリクエストありがとうございます!ずっと読んでいただけて嬉しいです!それも面白そうですね…!ぜひ機会がありましたら構想を練って書いてみたいと思います! (2019年8月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
basuke07(プロフ) - 一番最初から今までずっと読んでますとても面白いですリクエストみたいなものなんですが夢主さんがまた警察の公安になる番外編的なものを作って欲しいです (2019年8月6日 19時) (レス) id: 7f07f3e8a0 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 裕さん» コメントありがとうございます!長いのに、ここまで読んでくれたのですね…!お疲れ様です!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月20日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年7月13日 14時

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