420話 ゼロの執行人 ページ21
《緑さん!NAZU不正アクセス事件の詳しい資料を、すぐにスマホに送って!…って、新一兄ちゃんが言ってた!》
コナンも真実にたどり着いたのだろう。
事務所を出たようだ。
それを確認すると、零さんはスマホを置き、前の道路に集中する。
すぐにスケボーに乗ったコナンが物凄いスピードで通過して行った。
零さんはアクセルを踏んで、その後を追う。
俺たちの存在に気づいたコナンは道路の真ん中でスケボーを止めた。
減速し、彼の横に車を停める零さん。
「僕がくることが分かっていたようだね」
「初めに違和感に気づいたのは、あの時だよ」
コナンはポケットから自身の赤のスマホを取り出す。
そしてその画面を見せてきた。
「博士に調べてもらったら、遠隔操作アプリが入ってた。アイコンが残らないタイプのね」
「公安が仕込んだ証拠は?」
「なかったよ。さすがだね」
「せっかくわかったのに、なぜアプリを抜かなかった?」
「今から犯人に会うからさ」
やはり、監視されているのでさえ、彼は利用していたようだ。
「まさか、テロの犯人が?」
「うん。動機もね。…一緒に監視してたなら、Aさんももう全部分かったでしょ?」
『繋がったのは、ついさっきだけどね』
コナンと零さんの両方と行動していたからたどり着いた答えだ。
『動機は、零さん。貴方たちだよ』
その言葉に、零さんは僅かに眉を寄せた。
「事の発端は、NAZU不正アクセス事件だよ」
「それは去年起きた……、っ、羽場二三一か!」
ようやく零さんも、気がついたらしい。
「そう。羽場さんは去年拘置所で、自 殺してるよね?」
「ああ…。去年の、今日だったな」
嫌な予感が確信に変わる。
「『去年の…今日…!?』」
俺とコナンが同時に驚愕に目を見開いた。
羽場の命日と、彼の死のきっかけとなったNAZU不正アクセス事件。
NAZUが行っているミッション、はくちょうの帰還が今日。
サミット会場の爆発はただの序章にすぎない。
「そうか、なんてことだ…!」
零さんも、これから起こる最悪の事態に気づいて、動揺を見せる。
「きっとまだ、犯人の復讐は終わってない!」
コナンはすぐにスケボーのエンジンを入れると走り出した。
零さんも車でその後を追う。
だが、目の前を走っていた車が突然急ブレーキを踏み、横から来た車と衝突。
吹っ飛んできた車をコナンはなんとか避ける。
次々と事故が起こり始めた。
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096 - いおりさん» コメントありがとうございます!人生の楽しみだなんて、嬉しい限りです!これからも楽しんでいただけるよう頑張ります!! (2019年8月10日 19時) (レス) id: 674cb05958 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - 黒瀬くんと降谷さんの日常を見てニヤニヤしてます。この物語は今や、私の人生の楽しみになっています。こんな物語を書ける096さんはすごいですね。これからもお体にお気をつけて、更新頑張ってください。 (2019年8月9日 23時) (レス) id: 50154c1ba9 (このIDを非表示/違反報告)
096 - basuke07さん» コメントとリクエストありがとうございます!ずっと読んでいただけて嬉しいです!それも面白そうですね…!ぜひ機会がありましたら構想を練って書いてみたいと思います! (2019年8月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
basuke07(プロフ) - 一番最初から今までずっと読んでますとても面白いですリクエストみたいなものなんですが夢主さんがまた警察の公安になる番外編的なものを作って欲しいです (2019年8月6日 19時) (レス) id: 7f07f3e8a0 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 裕さん» コメントありがとうございます!長いのに、ここまで読んでくれたのですね…!お疲れ様です!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月20日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年7月13日 14時