390話 ページ41
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4月28日。
白み始めた朝の光がカーテンの隙間から差し込む。
時計を見ると午前5時少し前。
ふと目が覚めた俺は隣で眠る零さんの寝顔を少しの間見つめて、彼を起こさないように気配を消してベッドを抜け出した。
…朝、自然とこんなに早く目が覚める日は、高確率で何かが起きる日。
NOCだとバレ、殺された日も、やけに早く目が覚めたものだ。
カラカラとガラス戸を引いて、朝の冷たい風が吹くベランダに出た。
早朝の静かな住宅街。
2階からの景色では、町全体が見渡せるわけではない。
『…始まる…のか』
一度向こうの世界に戻ったときに得た情報。
“安室透がメインの劇場版”。
ついにその日が来たのだと直感する。
安室透としてなのか、バーボンとしてなのか、それとも、降谷零としてなのか…。
どの立場で彼が動くのかは分からないけど…。
きっと、どの立場だとしても、俺が出来ることは少ない。
何が起きるか分からないけど、物語を導くのは零さんと、そして主人公である小さな名探偵。
きっと、2人で協力して乗り越えてくれるはず。
死ぬことはないだろうけど、大きな怪我だけは…。
「春とはいえ、まだ冷える。風邪引くぞ」
優しい声とともに、肩にブランケットがかけられた。
『気配消して近づくなよ…』
「気配消してベッドから抜け出したのはお前だろ」
『…おはよう。もう起きるの?』
「おはよう。ああ、今日は大事な仕事があるからな」
『…サミットの?』
「国際会議場の点検だ。午後からはポアロだけどな」
サミットまで、あと3日。
何か起こるのは、当日ではないのだろうか…。
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096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時