330話 ページ31
伸びた男が持っていたガムテープで、男の体を拘束する。
そのとき、こちらに近づく気配を感じた。
懐に忍ばせていたエアガンを取り出し、トイレに入ってきた人物に銃口を向けた。
「ぅおっと！たんまたんま！」
入ってきたひげ面の男は、テロ組織と同じ格好、同じ装備で、両手を挙げて降参のポーズをとった。
『…やっぱり、いると思った』
「…気づいてたのかよ」
『言ったでしょ？気配には敏感だって。なんでこんなところにいるの？怪盗さん』
バサッとマントが靡き、一瞬にして現れたのは真っ白の衣装を纏った怪盗キッド。
怪盗姿は初めましてだ。
「来月、ここで宝石の展覧会があんだよ。そこに展示されるビッグジュエルを狙っててな。その下見に来たら、運悪くテロに巻き込まれたってわけだ」
『それで、テロ犯に成りすまして様子を見てたってわけ』
「にしても驚いたぜ。あの状況でトイレ行きたいとか言うやつがいるから、どこの命知らずかと思ったら黒瀬さんで、心配して追いかけてきてみりゃ、この状況だしよ」
拘束されて気を失っている男を見て、キッドは引きつった表情を見せる。
『ここに来たのは、俺自身自由に動けるようにってのもあるけど、あんたを誘い出すためでもあったって言ったら、どうする？』
「私はまんまと、貴方の罠にハマッてしまった…というわけですね？」
『協力してくれるだろ？』
「俺としてもこの状況は早く打破したいとこだし、しょうがねぇか」
『ってことになったから、こっちは任せて、コナンくん』
《Aさん、いつの間にキッドと…》
「げっ、名探偵がいんのかよ…！」
俺とコナンと、互いに盗聴回線は常にオンにしていたから状況は読めただろう。
キッドとは一度、黒羽快斗のときに接触していたが、それは言っていなかったからコナンは驚いているようだけど。
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096 - ayumigomaさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけているようで嬉しいです！頑張ります!!これからもよろしくお願いします！ (2019年6月7日 22時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
ayumigoma(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています。頑張って下さいね(〃ω〃) (2019年6月7日 0時) (レス) id: 364bfd5e94 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ありがとうございます！これからも楽しんでいただける小説を書きたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2019年6月4日 12時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - いつも楽しませてもらってます。これからも応援してます。続き楽しみです！ (2019年6月3日 22時) (レス) id: b80200442e (このIDを非表示/違反報告)
096 - シズキさん» そこまで言っていただけるとは…！本当に嬉しいです!!これからも、飽きさせてしまわないよう、試行錯誤して書いていきますので、よろしくお願いします！こちらこそありがとうございます!! (2019年6月3日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年5月23日 22時
