328話 ページ29
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4階は玩具売り場やゲームセンターがあるらしく、このフロアだけは電気がついていた。
防犯システムも、電気回路もすべて占拠されているようだ。
『コナンくん、気をつけて。おそらく、爆弾も防犯カメラがある場所に設置されているはず。君の存在がバレたら爆発させられる可能性もある。隙を見て、防犯設備は取り返したいところだけど…』
《ああ。カメラの死角を狙って移動をしてるが、それでもだいぶ制限されちまう》
追跡メガネを作動して見ると、コナンは今2階にいるようだ。
さっきの放送で、結構な人が逃げられたが、今日は土曜日。
そして世間は冬休みだ。
学生や家族連れが多い。
みんな一様に、地べたに座らされ、恐怖で震えている。
このフロアには武装をした7人の男。
配置的にもここに一番人数を置くはずだ。
1階に3人、ここに7人。
8階建てであるこの建物の他のフロアにも何人かずついると考えて…。
最大でも20人近くはいるとみると…かなり大きな組織らしい。
「みんな!」
「哀ちゃん!黒瀬お兄さん!」
何とか無事に少年探偵団の3人と合流できた。
「コナンはどうしたんだ…?」
『後で説明するから――…』
「おい、騒ぐな、うるせぇぞ!」
男が一人近寄ってきて、袋をずいっと差し出される。
「携帯電話をここに入れろ」
『…………』
この状況では、何も役に立たないだろう携帯を、俺は素直に袋に入れた。
「わ、私たちは子供だから…持ってないわ!」
怯えるような演技で首を振る灰原について、3人もうんうんと首を縦に振る。
すっかりそれに騙された男は、他の客の携帯を回収し始めた。
『灰原さん、ここはお願いできる?』
「…それはいいけど、どうするつもりなの?」
『なんとかして、ここの防犯設備をやつらの手から奪い返す。そしたら、爆弾の解除に向かう』
さっきから感じるこの気配。
“彼”がここにいるのなら、協力してもらいたい。
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096 - ayumigomaさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで嬉しいです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2019年6月7日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
ayumigoma(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています。頑張って下さいね(〃ω〃) (2019年6月7日 0時) (レス) id: 364bfd5e94 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただける小説を書きたいと思いますのでよろしくお願いします! (2019年6月4日 12時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - いつも楽しませてもらってます。これからも応援してます。続き楽しみです! (2019年6月3日 22時) (レス) id: b80200442e (このIDを非表示/違反報告)
096 - シズキさん» そこまで言っていただけるとは…!本当に嬉しいです!!これからも、飽きさせてしまわないよう、試行錯誤して書いていきますので、よろしくお願いします!こちらこそありがとうございます!! (2019年6月3日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年5月23日 22時