327話 ページ28
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「逃げるんじゃねぇ!4階に向かえ!!」
銃を持って武装した男たちが叫ぶ。
見た感じ、1階には3人か…。
仲間の解放が目的と言っていたから、相手はテロ組織か、右翼団体。
それなら管轄は公安のものだ。
こんな大きい計画、もっと早く止められなかったのか…。
すぐに零さんにも、このことは伝わるはず。
俺がここにいること、伝えておいたほうがいいのだろうが、混線していて電話は繋がりそうにない。
「Aさん、前に博士から貰った道具、持ってる?」
『え?…エアガンと追跡メガネと、コンパクトだから一応、盗聴シールは常に持ってるけど…』
「ならよかった。盗聴シールを自分につけて、メガネもつけておいて。俺たちは探偵バッジで通信できるけど、Aさんは持ってないから、それで連絡を取り合おう」
コナンも、すでに自分の襟元に盗聴シールをつけたらしい。
これで、俺がメガネをつけたら、コナンの様子を把握できる。
でも、それはつまり…。
『別行動するって事?』
「俺は爆弾を探す。大人のAさんより、子供の体の俺のほうが適任だ」
『でも、見つけたところでどうやって…』
《コナンくん、灰原さん!無事ですか!?》
そのとき、2人が持つ探偵バッジから、光彦の声が聞こえてきた。
「ああ。無事だ。お前らは犯人を刺激しないように、大人しく指示に従え。いいな?Aさんと灰原も、今からそっちに向かうから」
俺もメガネをつけて、襟元に盗聴シールをつけた。
「見つけたらすぐ連絡する。Aさんなら、上手くやつらを突破して、爆弾解除できるだろ?」
『簡単に言ってくれるよね。それに…俺はただの一般人なんだけどな』
そう言って肩を竦めた俺を見て、コナンは力強い笑みを浮かべ、人ごみを掻き分けて行ってしまった。
「そこの男とガキ!何してる!さっさと行け!」
男の一人が俺たちに向かって叫んだ。
『とりあえず今は、大人しく従うしかないか』
「ええ」
俺と灰原ははぐれないよう手を繋いで、大人しく4階まで向かった。
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096 - ayumigomaさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで嬉しいです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2019年6月7日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
ayumigoma(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています。頑張って下さいね(〃ω〃) (2019年6月7日 0時) (レス) id: 364bfd5e94 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただける小説を書きたいと思いますのでよろしくお願いします! (2019年6月4日 12時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - いつも楽しませてもらってます。これからも応援してます。続き楽しみです! (2019年6月3日 22時) (レス) id: b80200442e (このIDを非表示/違反報告)
096 - シズキさん» そこまで言っていただけるとは…!本当に嬉しいです!!これからも、飽きさせてしまわないよう、試行錯誤して書いていきますので、よろしくお願いします!こちらこそありがとうございます!! (2019年6月3日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年5月23日 22時