228話 -Side降谷- ページ29
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「安室さん！」
どれくらい経っただろうか。
名前を呼ばれてゆっくりと顔を上げた。
「コナンくん…」
「Aさんは!?」
手術中のランプはまだ僕の嫌いな色で点灯している。
赤井から事情は聞いているんだろう。
コナンくんはそれ以上何も聞かずに僕の隣に座った。
「…前にね、Aさん、僕に…“自分が急に消えたら、安室さんのことよろしくね”って言ってきたんだ」
…なんだよ、それ。
それじゃあまるで、いつでもいなくなる準備をしていたみたいじゃないか。
「だけど、ずっとこの世界にいたいって言ってくれたんだよ。大事な人ができたからって」
「……大事な人、か」
互いがいつの間にか、そう思い合っていた。
気づいたらあいつは、いつの間にか僕の中に入り込んできていて、世界は違えど同じ職業だということを知ってからは心を許してしまっていた。
だからだろうか、僕の知らない、真白楓の表情を見せた瞬間、なんとも言えないモヤモヤが胸を占めた。
消えてしまいそうな彼を近くに感じるために、僕は…。
「安室さん、終わったみたいだよ」
その言葉にハッと顔を上げて立ち上がった。
手術室から医師が出てきた。
医師は僕を見るなり深刻そうな表情で目を逸らした。
…まさか…。
「先生、Aは…」
「…銃弾は、幸いなことに心臓には命中していません。ですが脈拍は依然低いままです。それと、胸に今回のとは別の銃痕があったのですが、何かご存知で…？」
「そうなの？聞いたことないなぁ」
コナンくんが白々しく答えたから、僕も知らないと答えた。
「あの位置だと、確実に心臓に命中して即死のはずなんだけど…。…とりあえず、峠は今夜中ですね。個室に運びますが、泊まっていかれますか？」
「僕は泊まっていきます。コナンくんは？」
「…蘭姉ちゃんが心配するから、今日は帰るよ」
手術室から担架に乗せられて運ばれてきた意識のないAにコナンくんは駆け寄る。
「頑張ってね、Aさん」
力強い目でAを見つめた後、コナンくんは帰っていった。
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優(プロフ) - わかりました！返信ありがとうございます！ (2019年5月8日 7時) (
レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 優さん» コメントありがとうございます！この作品は、主人公受けとなっております！ですが、細かい描写はございません。 (2019年5月7日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - これって、黒瀬さんと零さん、どっちがネコとかありますか？ (2019年5月7日 2時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» 報告ありがとうございます！！確認不足でした...！修正させていただきました！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 674cb05958 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告：247話 - 真純ちゃんの純の字が、澄になってます。 (2019年4月30日 17時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年4月10日 21時
