検索窓
今日:39 hit、昨日:266 hit、合計:51,434 hit

2591話 黒鉄の魚影 ページ42

八丈島に車で乗り込むには、船しか経路はない。

どこかの港に船を待機させているはずだ。



そう考えていた時、前を走っていた車は急に右へとハンドルを切った。




『!?』


フェンスを突き破り、舗装されていないガタガタの道を進んでいく。


俺たちも食らいつくように車を追った。



挟み撃ちをしていたはずのコナンもスケボーで合流する。




『この先って――…』



前方に見える景色に眉を顰めた。





やつら…まさか――…っ!?



考えが至った時にはすでに、前方の車は宙に浮いていた。





「嘘だろ!?」

「哀くん!!」



コナンはスケボーを急停止し、俺と博士もギリギリでバイクと車を止めた。






ウォッカたちの車はそのまま真下――…海の中へと飛び込んでいく。



逃げ場がないと踏んで飛び込んだ…!?
…いや、それは絶対ない…!


だとすると……っ!





『ッ!』



再びエンジンをふかし、崖から僅かに距離を取って下がる。





フルフェイスのヘルメットを脱ぎ捨て、ハンドルを握った。


そしてそのまま、崖へ向かってスピードを上げる。





「Aさん!!」


コナンの声が聞こえたが、車を追ってバイクごと俺も海へと飛び降りた。





海面が近くなると、ハンドルから手を離し、シートを蹴って海の中へと飛び込む。


夜の海は暗く、視界が悪い。




その中から僅かに感じる気配を辿る。


するとすぐに、コナンが水の中に飛び込んできた。



咥えた腕時計の光が、僅かに暗い海を照らす。

コナンに続いて深く潜ると、ウォッカが乗っていた車が沈んでいるのが見えた。





だが、もうそこに人の気配は感じない。




そこにはいないが…まだ近くにはいる。








2592話 黒鉄の魚影→←2590話 黒鉄の魚影



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (112 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
366人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - ソラさん» 金曜ロードショーも楽しみですね!黒鉄は何度見ても面白いです!男主の動きもどうぞ楽しみにしていてください! (4月8日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 黒鉄の魚影が19日、金曜ロードショーでやると聞き、久しぶりに買った円盤を見直しました!安室さん!尊い!青山先生ありがとう!顔が良い!しゅき!とまあ、終始叫んでました(⟵重症)これに夢主がどう絡んでいくのかドキドキが止まりません!続きが楽しみです! (4月7日 19時) (レス) id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ここから物語が大きく動きますからね…!私も試行錯誤しながら書きましたので、どうぞお楽しみください! (3月27日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - これからの事を考えると黒瀬くんがどう物語に関わってくるのかドキドキします。本当に楽しみです! (3月27日 8時) (レス) @page36 id: e8b24c39c7 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ソラさん» 鉢合わせてしまいましたね…!今後をお楽しみに…! (3月14日 14時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2024年2月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。