2573話 黒鉄の魚影 ページ24
・
「黒瀬さんって、警察の方じゃないんですよね?どうしてここに?」
給湯室でコーヒーの準備をしていると、グレースさんに尋ねられ眉を下げた。
『コナンくんが間違えて警視庁の船に乗ろうとして、連れ戻そうと思って乗り込んだらそのまま出発しちゃって…』
「ええ?そんなことある?」
驚いた後、クスクスとグレースさんは笑う。
『グレースさんは、インターポール長いんですか?』
「技術職で採用されて、もう5年になるわ」
『へぇ。失礼ですが、おいくつで…?』
「今は25歳よ」
『え!同い年だ。じゃあ20歳でインターポールに?若いのに凄いですね…!』
「ふふ、そんなことないわよ」
そんな他愛もない話をしながらも気になったのは彼女の手だった。
…女性にしては……、…いや、多様性の時代だし、もし仮に“彼女”ではなく“彼”であったとしても、それを指摘するのは失礼だろう。
「ごめんなさい。ちょっとお手洗いに行ってくるわ。先に戻ってて」
「ええ。行ってらっしゃい」
直美さんは給湯室を出てトイレに向かっていく。
トレーの上にコーヒーを乗せ、乗り切らなかった分をグレースさんとコナンが持つ。
「じゃ、戻りましょうか」
グレースさんが給湯室を出て、コナンが両手にカップを持ちながら慎重な足取りで続く。
『コナンくん、トレーに乗せていいよ?なんか危なっかしい…』
「大丈夫だよ!」
よたよたと歩くコナンに続いて、俺もトレーを持って給湯室を出た――…瞬間。
視界の端に入り込んできた清掃員が2人。
『………!』
動揺する2人の気配が伝わってきた。
どうして。
なんで、…ここに…。
・
366人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
096 - ソラさん» 金曜ロードショーも楽しみですね!黒鉄は何度見ても面白いです!男主の動きもどうぞ楽しみにしていてください! (4月8日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 黒鉄の魚影が19日、金曜ロードショーでやると聞き、久しぶりに買った円盤を見直しました!安室さん!尊い!青山先生ありがとう!顔が良い!しゅき!とまあ、終始叫んでました(⟵重症)これに夢主がどう絡んでいくのかドキドキが止まりません!続きが楽しみです! (4月7日 19時) (レス) id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ここから物語が大きく動きますからね…!私も試行錯誤しながら書きましたので、どうぞお楽しみください! (3月27日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - これからの事を考えると黒瀬くんがどう物語に関わってくるのかドキドキします。本当に楽しみです! (3月27日 8時) (レス) @page36 id: e8b24c39c7 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ソラさん» 鉢合わせてしまいましたね…!今後をお楽しみに…! (3月14日 14時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:096 | 作成日時:2024年2月18日 20時