【名探偵コナン】異世界の訪問者49《男主》

2572話 黒鉄の魚影 ページ23

「――15分の休憩の後、引き続き各設備のテストに入る」


接続は一段落したようで、スタッフたちは休憩のため立ち上がる。




「皆さん、コーヒーはいかがですか？」


直美さんが尋ねるも、牧野局長や黒田管理官たちは話に夢中だ。



「僕、聞いてくるね」

「あ、コナンくん、ありがとう」


コナンは彼らの元に駆け寄っていく。




『コーヒー淹れるの、俺も手伝います』

「ありがとうございます」

「俺はブラックね」

「エド。自分で行きなよ」

「いいわ。エドはブラックね」



直美さんたちがそんなやり取りをしていると、コナンが戻ってきた。




「砂糖入りをこれだけ」


そう言いながらコナンは親指と人差し指を立てて2を示した。



ヨーロッパ式の指での数字の表し方だ。

シャーロキアンの彼らしい。





「オーケー。1つね」

「2つよ」


グレースさんにすぐに直美さんが訂正をいれる。





…あれ？
グレースさんってフランス出身って言ってなかったっけ…。

フランス人なのにヨーロッパ式の指数えじゃないのか…？
それとも日本暮らしが長い、とか…？





「コナンくんはジュースでいい？」

「んっと、アイスコーヒーってある？」

「コーヒー好きなの？いいわよ。黒瀬さんは？」

『じゃあ、俺もアイスコーヒーで。ミルクもあります？』

「ええ。あるわよ。行きましょう」


直美さんとグレースさんとコナンと共に給湯室へ向かった。







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