【名探偵コナン】異世界の訪問者49《男主》

2552話 灰原を狙うカメラ ページ3

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『…銀行』



男と子供たちを追って走っていると、東都銀行前に辿り着いた。


途中でバテた様子の歩美と元太も合流した。




「おーい、みんな〜」


銀行の前に止まった車は黄色のビートル。




『博士、どうしてここに』


震えがようやく収まった哀を背中から下ろし、博士に声をかけた。




「新――…じゃなくて、コナンくんに呼ばれたんじゃ。すぐに銀行に来るようにって。最近新しいものに交換したキャッシュカードについて聞かれたのう」

『……交換したとき、銀行の人から何か言われませんでした？』

「ん？あぁ、ワシのカードを子供が使っているようだと言われて、娘が使ってると答えたわい」

『………そういうことか』



なんとなく、話しの全容が掴めてきた。



銀行に入ると、女性のスタッフに案内され、応接間の椅子に座って待機するように言われた。







「阿笠様のカードをお預かりしてもよろしいでしょうか？」


銀行員に言われ、哀は大人しくキャッシュカードを提出した。





『ややこしくなったの、多分博士のせいですよ』

「え、ワシの…？」

『おそらくですけど、博士のカードを使って哀ちゃんがお金を下ろすのを見て、2人の関係と不正にカードを使った痕跡がないか調べられていたんですよ。2人が犯罪を犯していないか、または巻き込まれていないか探るために』




例の黒づくめの男はおそらく銀行員で、監視カメラでお金を下ろす哀を見て、一方的に知っていたんだろう。
　






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