【名探偵コナン】異世界の訪問者49《男主》

2569話 黒鉄の魚影 ページ20

「では、メインスタッフを紹介させてください」


牧野局長が、中央に座るスタッフたちの前に出た。




「フランス出身のグレース」

「こんにちは〜」


黒髪の眼鏡の女性がにこやかに挨拶をしてくれる。




「ドイツ出身のレオンハルト」


一方、そう紹介された金髪のハイトップフェードっぽい特徴的な髪形の男性は不愛想に会釈だけした。




「インド出身のエド」

「よろしく」


立ち上がった彼も手短にそれだけを返した。





「あとは私。直美・アルジェント」


直美さんが自身のデスクに座り、改めて自己紹介をした。




牧野局長を含め、この4人がパシフィック・ブイのメインスタッフのようだ。






「以上のエンジニアが任務に当たっています」

「あの…これは日本全国にある警察の防犯カメラですか？」



ずっと気になっていた様子で白鳥警部が牧野局長に尋ねた。




中央のモニターには、たくさんの防犯カメラ映像が映し出されていた。



「ええ。これに今日、ヨーロッパ中の防犯カメラが繋がれるんです。今後は世界中のカメラが接続予定です」

「さすがインターポールの施設だ」

「そうだ。ここはインターポールだ」



純粋な白鳥警部の関心の言葉に横やりを入れてきたのはレオンハルトと紹介されていた男だった。





「なのに、なんで日本の警察がいる？」

「フランクフルトで侵入事件があったからでしょ？」


グレースという女性が言う侵入事件とは、赤井さんが言っていた女性職員がジンに殺された事件のことだろう。





「うちも何かあった時のために警視庁に来てもらったんだ」




インターポールの新施設の視察と警備を兼ねて、2人はここに来たわけか。








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