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2565話 黒鉄の魚影 ページ16






しばらくして停留所に停まり、黒田管理官と白鳥警部が船を降りていく。



船はすぐに引き返すらしく、運転手が戻ってきた。


操舵室に彼が入ったのを確認し、入れ替わるように俺とコナンは荷物シートの下から出て、船を降りて陸に上がった。


コナンはライフジャケットを盾に、黒田管理官たちの後をこっそりとついて行く。



無駄だと分かっていながらも、俺も彼らが登って行った階段の下段に身を隠し、その後を追った。


警戒していると、ピタリと黒田管理官の足が止まった。




「そろそろ聞かせてもらえるかな?」


前を向いたままそう切り出した黒田管理官の低い声は、確実にこちらへと意識が向いていた。




「は…?」


一方の白鳥警部は、俺たちの存在に気づいておらず、何のことかと黒田管理官の言葉に反応した。




「なぜ、我々と一緒に来たのか」


彼の右目がギロリとこちらに向けられる。


バレていたことに気付き、コナンはビクッと肩を揺らし、自分を隠しているつもりだったライフジャケットからそろりと顔を覗かせた。





「コナンくん…!なんで…!?」


ようやくその存在に気付いた白鳥警部が驚きの声を上げる。




「気配を消す術はなかなかだったと思うが、詰めが甘かったな、黒瀬」

「…黒瀬……?」



名前まで呼ばれてしまったら観念するしかなく、俺も階段から立ち上がり、へらっと笑った。



最初は気配を消して乗り込んだが、黒田管理官にバレたと気づいた時からそれをやめた。

それでも白鳥警部は気づいていなかったようだが。





「く、黒瀬くんまで!?」



コナンはライフジャケットを脇に抱え、白鳥警部たちの元へ駆けていく。





「クジラを見に行くお船と間違えて…」


いつもの倍高い声で子供を演じ、見逃してもらおうとするコナンだが、黒田管理官には通用しないだろう。







2566話 黒鉄の魚影→←2564話 黒鉄の魚影



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ソラさん» 金曜ロードショーも楽しみですね!黒鉄は何度見ても面白いです!男主の動きもどうぞ楽しみにしていてください! (4月8日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 黒鉄の魚影が19日、金曜ロードショーでやると聞き、久しぶりに買った円盤を見直しました!安室さん!尊い!青山先生ありがとう!顔が良い!しゅき!とまあ、終始叫んでました(⟵重症)これに夢主がどう絡んでいくのかドキドキが止まりません!続きが楽しみです! (4月7日 19時) (レス) id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ここから物語が大きく動きますからね…!私も試行錯誤しながら書きましたので、どうぞお楽しみください! (3月27日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - これからの事を考えると黒瀬くんがどう物語に関わってくるのかドキドキします。本当に楽しみです! (3月27日 8時) (レス) @page36 id: e8b24c39c7 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ソラさん» 鉢合わせてしまいましたね…!今後をお楽しみに…! (3月14日 14時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2024年2月18日 20時

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