2563話 黒鉄の魚影 ページ14
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集合時間になり、ロビーに向かった俺たちはそのまま船の停留所にやって来た。
各々救命胴衣を着け、これから船に乗り込んでホエールウォッチングだ。
「あれ?10人と聞いてますが、あと1人は?」
この船を運転兼ガイドをしてくれる強面の男性、丑尾さんが名簿を見ながら尋ねてきた。
予約者の名簿に名前はあるが、ここにいないのは毛利さんだ。
「…欠席でお願いします」
蘭が怒りに震えた声でそう言った。
「酔っ払いは邪魔なんで…」
その横で園子が苦笑し、子供たちから驚きの声が上がる。
「えー!?もう!?」
「ベロンベロンじゃ…」
ホテルに到着して早々飲み始めたらしく、もう出来上がってしまったようだ。
「では、どうぞ」
特に咎めることもなく、不愛想な表情のまま丑尾さんは船へと案内してくれる。
『………!』
船に乗り込むみんなの後をついて行こうとしたとき、知った気配を感じて足を止めた。
そちらへ顔を向けると、それに気づいて前を歩いていたコナンも足を止める。
この気配は白鳥警部と…、…黒田管理官だ…。
一番端の停留所に、その姿を見つけた。
2人とも警視庁所有の船に乗り込んでいく。
コナンもメガネのズーム機能を使い、その存在に気付いたようだ。
船はゆっくりと進みだしていく。
「Aさん、来て。…ごめん、博士。誤魔化しといて!」
小声でそう言い、俺の手を引くコナン。
『え、行くの…!?』
思わず小声で返しながらも、手を引かれるままに彼の後をついて行った。
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096 - ソラさん» 金曜ロードショーも楽しみですね!黒鉄は何度見ても面白いです!男主の動きもどうぞ楽しみにしていてください! (4月8日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 黒鉄の魚影が19日、金曜ロードショーでやると聞き、久しぶりに買った円盤を見直しました!安室さん!尊い!青山先生ありがとう!顔が良い!しゅき!とまあ、終始叫んでました(⟵重症)これに夢主がどう絡んでいくのかドキドキが止まりません!続きが楽しみです! (4月7日 19時) (レス) id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ここから物語が大きく動きますからね…!私も試行錯誤しながら書きましたので、どうぞお楽しみください! (3月27日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - これからの事を考えると黒瀬くんがどう物語に関わってくるのかドキドキします。本当に楽しみです! (3月27日 8時) (レス) @page36 id: e8b24c39c7 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ソラさん» 鉢合わせてしまいましたね…!今後をお楽しみに…! (3月14日 14時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2024年2月18日 20時