2507話 黒ずくめの謀略 ページ8
「あら、クールキッド。黒瀬。貴方たちも来たのね」
俺たちに気付いたジョディが振り返った。
それでようやく、状況を理解した。
「ジョディ先生、キャメルさんも…。もしかしてこの人たちって…」
「ああ。全員、FBIの捜査官だ」
「で、でもどうして…」
キャメルの説明にも困惑するコナンに、ジェイムズさんが近づいてきて補足してくれた。
「3日前、アーロンという捜査官が組織の1人を尾行中に消息を絶ち、翌日遺体で発見されたが…その後、一昨日、昨日と立て続けに捜査官が組織のやつらに待ち伏せされてね」
「私たち、待ち合わせに暗号を使ってるんだけど…もしかしたらアーロンが暗号の解読方法をバラしてしまったんじゃないかって…。一旦、この工藤邸に身を寄せることにしたのよ。暗号の解き方を話してしまったのなら我々が拠点にしている場所もバラしてしまってる可能性があると思ってね」
「ま、新しい拠点が決まるまでの間だけどね」
…決まるまで、この大人数をこの家で匿うのか…?
まぁ、広い屋敷で部屋も余ってはいるようだけど…。
「それで、優作さんと有希子さんは?」
自分の両親を他人のように呼んで所在を確かめるコナン。
「ああ、私たちの食事用に食材を買い出しに。この人数のデリバリーは目立つと思って」
「まぁ、料理上手の捜査官もいるから食材さえあれば何とかなるからね」
だからコナンが家の電話にかけても誰も出なかったのか。
『で、そのアーロンって捜査官が本当に暗号のことを話したの?』
「そうは考えたくないけど…」
「いや。その可能性は低くなった」
書斎の隅でずっと電話をしていた赤井さんが、通話を切って話に入ってきた。
「今、我々が拠点にしていたホテルを見張らせているが、半径1キロ圏内にホテルを監視する気配は皆無だそうだ。やつらなら暗号の解読方法を聞きだす前に拠点の場所を吐かせ、我々を一網打尽にする方が道理だからな」
赤井さんの言葉にFBIの面々は納得したようだ。
・
330人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
096 - ソラさん» ありがとうございます!2人のやり取りを気に入っていただけて嬉しいです! (2月11日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 明人さんと安室さんの会話が尊い!夢主の父親だと認識してる感がバシバシしててホッコリした! (2月10日 20時) (レス) @page43 id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - リト.さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!! (2月9日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
リト. - とても面白くていつも見てます!これからも応援しています!!無理のない範囲で頑張って下さい! (2月9日 2時) (レス) @page41 id: 744fa15293 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:096 | 作成日時:2023年12月26日 17時