2547話 灰原を狙うカメラ ページ48
「ちょっと待って。お金下ろしてくるから」
そう言って哀は銀行に入って行く。
『お金下ろすって…哀ちゃんカード持ってるの？』
「いや。博士のだよ。カード預かってて」
…一応それ、グレーなんだけどな、と思いながらも銀行のATMコーナーに向かった哀の後をついて行く。
「あれ？どうしたの、おじさん」
ATMには、何やら焦った様子の毛利さんがいた。
「あ、ああ…。なんだかよく分からねぇが、金を下ろそうとしたら急に機械が停まっちまってよ。カードも機械に飲み込まれたっきり戻ってこないしよ…」
毛利さんの隣で機械にカードを入れた哀だったが、その言葉を聞いて一度操作を取り消した。
カードは何事もなく戻ってくる。
「くそ…！次のレースもうすぐなのに…」
『毛利さん、また競馬ですか…』
「ちょうどいい！黒瀬、少し貸してくれ…！」
『嫌です』
「また蘭姉ちゃんに怒られるよ」
「うるさい！大体ここはガキの来るところじゃねぇ！とっとと出てけ！」
また機械の操作に戻った毛利さんをコナンがジトっと睨む。
「おじさん忘れたの？数年前日本中のATMからたった3時間で18億もの現金が引き出された事件」
「じゅっ…ぁ!?」
怒られた腹いせか、コナンは毛利さんの不安を煽るようなことを言いだした。
「南アフリカの銀行がハッキングにあったせいなんだけどね。盗まれた個人情報で偽のカードが作られて、それが日本中のATMで使われたから起きたんだけど、もしかしたら――…」
「まさか…！俺の個人情報も!?」
「かもね…。あ、その国際ハッカーの技術があれば、ああいう防犯カメラのシステムに侵入して海外からおじさんを監視することも出来るみたいだよ？国際犯罪に巻き込まれないように気を付けてね」
「その国際ハッカーはどうなったんです？」
「今もインターポールが調べてると思うけど？」
「インターポール？」
「世界中の国が参加している国際警察のことよ」
歩美の疑問に哀が答えた時、銀行内にスーツとサングラスといった黒づくめの怪しい出で立ちの男が入ってきた。
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096 - ソラさん» ありがとうございます！2人のやり取りを気に入っていただけて嬉しいです！ (2月11日 19時) (
レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 明人さんと安室さんの会話が尊い！夢主の父親だと認識してる感がバシバシしててホッコリした！ (2月10日 20時) (レス) @page43 id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - リト．さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします！！ (2月9日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
リト． - とても面白くていつも見てます！これからも応援しています！！無理のない範囲で頑張って下さい！ (2月9日 2時) (レス) @page41 id: 744fa15293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2023年12月26日 17時
