検索窓
今日:167 hit、昨日:73 hit、合計:47,659 hit

2542話 ページ43

その後も他愛のない世間話をしたり、右手薬指にはまる指輪について言及されていると、膝の上にいたハロの耳がピクっと反応した。



「アンッ!」


膝の上から下りて、公園の出入り口に向けて鳴くハロ。


そちらへ顔を向けると、見慣れた白い車が公園の前に停車した。




『あ』

「お迎えかな」


随分早い帰宅だ。



梓さんが気を遣って、早く上がらせてくれたのかもしれない。


ベンチから立ち上がり、シュークリームの箱を持って公園の出入り口まで向かう。




『安室さん、おかえり』


明人がいる手前、運転席から降りてきた零さんを偽名で呼ぶ。




「ただいま。散歩途中ですか?」

『うん。途中で明人に呼び出されて。誕生日シュークリーム貰った』

「こんにちは、安室さん」


俺の後ろからやって来た明人が挨拶をする。




「こんにちは、明人さん。寒い中、わざわざこちらまで来ていただいてすみません」

「いやいや、たまたまこの近くで用があったからついでだよ」

「お家まで送りましょうか?」

「ううん。今日はこのあと2人でお楽しみがあるみたいだし、僕はこれで失礼するよ。楽しんでね。じゃあ楓も、また」



去って行く明人の背中を零さんと2人で見送る。





「シュークリームがあるなら、ケーキはいらないか?」

『何言ってんの。両方食べる』

「太るぞ」

『誕生日のスイーツはゼロカロリーなんだよ』

「なんだその理屈」



苦笑する零さんの後に続いて、ハロと共に車に乗り込んだ。







2543話→←2541話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - ソラさん» ありがとうございます!2人のやり取りを気に入っていただけて嬉しいです! (2月11日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 明人さんと安室さんの会話が尊い!夢主の父親だと認識してる感がバシバシしててホッコリした! (2月10日 20時) (レス) @page43 id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - リト.さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!! (2月9日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
リト. - とても面白くていつも見てます!これからも応援しています!!無理のない範囲で頑張って下さい! (2月9日 2時) (レス) @page41 id: 744fa15293 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2023年12月26日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。