2540話 ページ41
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「わ。ほんとにわんこいる」
コートにマフラーの完全防備の装いで公園に現れた明人は、俺の足元で大人しくしていたハロに目を見開いた。
「お待たせ。寒かったでしょ」
『今日は比較的あったかいから…』
ベンチに座っていた俺の隣に腰掛けた明人はそのまま身を屈めてハロに手を伸ばす。
ハロは見知らぬ人物に多少警戒しているようだ。
「名前なんていうの？」
『ハロ』
「へぇ。意外だなぁ、楓がペット飼うなんて」
『…あの人が拾ってきたんだよ』
「あ。安室さん？…てか、安室とハロって…ガンダムみたいだな」
がっつり世代の明人は笑っているが、あながち間違っていないから苦笑しかできない。
「そーだ。本題。…お誕生日おめでとう、楓。1日遅れちゃったけど」
『…ん。…ありがと』
素直に礼を言えば、目を瞬かせた後、明人は吹き出した。
「はは！ほんと、変わったね。素直にお礼を言える子になって、僕は嬉しいよ」
『うるさいなぁ…っ！もう言わねぇ！』
「また1つ成長した君には、これをあげよう」
ずっと隣に置かれていた袋に入った箱を差し出された。
『…ケーキ？』
「ケーキは昨日、安室さんと食べただろうからシュークリーム」
『そんな変わんないだろ。それに、ケーキもまだ食べてない』
「え！そうなの!?安室さんならそういうのも手作りして祝うんだと思ってた」
『昨日はお互い忙しくて。代わりに今夜約束してる』
「そっかそっか」
『ニヤニヤすんな、気持ち悪ぃ』
「いやぁ…、学生時代は浮いた話1つもなかったから、今こうして青春に立ち会えるのが嬉しくて」
昔を思い出して語る明人を無視して箱を開けた。
『お。美味そう』
味の違う4つのシュークリームの内の1つを取り出し、パクつく。
『んま』
「残りは持って帰って、安室さんと食べな。まぁ、今夜ケーキがあるんだろうけど」
ケーキもシュークリームも食後に余裕で食べられる。
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096 - ソラさん» ありがとうございます！2人のやり取りを気に入っていただけて嬉しいです！ (2月11日 19時) (
レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 明人さんと安室さんの会話が尊い！夢主の父親だと認識してる感がバシバシしててホッコリした！ (2月10日 20時) (レス) @page43 id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - リト．さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします！！ (2月9日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
リト． - とても面白くていつも見てます！これからも応援しています！！無理のない範囲で頑張って下さい！ (2月9日 2時) (レス) @page41 id: 744fa15293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2023年12月26日 17時
