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2503話 黒ずくめの謀略 ページ4

『あ。おかえり』


歩美がカフェから出て来た俺を目ざとく見つけたらしい。




「なんだ。もう店出ちまったのかよ。俺もなんか食いたかったのに」

『当たり前に奢ってもらおうとすんな』


あからさまにガッカリしている元太にツッコむ。




『それより、最近いつにも増して物騒だから早く家に帰りなよ?』

「ああ、身元不明の外国人の遺体が見つかってる事件だよな」


当然コナンは話題のニュースについて知っている様子だ。




「でも、歩美たちこれから公園で博士と待ち合わせしてて…」


不安そうな歩美の隣で、哀がこちらを見上げた。




「ボディーガードとして、一緒に来てもいいけど?」


この間哀と出かけた時に、守る宣言をしてしまったものだから断りづらい。




『まぁ、公園までなら――…』



了承しようとしたとき、近くでグシャッと何かが叩きつけられるような音がした。


音のした方に俺とコナン、哀が振り返る。





「す、すごい音したね…」

「ああ、何か落ちたんじゃね…?」

「向こうの通りから聞こえたような…」



路地の向こうの通りだ。


コナンは我先にと走り出す。

俺もその後を追って通りを抜けた。







『!』


そこには、頭から血を流して倒れている外国人男性の姿があった。


おそらく、もう息はないだろう。





『…まさか、連日起きている外国人殺害事件の…』

「おい、コナン、黒瀬の兄ちゃん!何があったんだよ!」


子供たちが様子を見に、路地の中から声をかけてきた。




「ダメだ。オメーらは近づくな!」

『哀ちゃん。警察と、一応救急車も――…っ!?』



子供たちを路地から出さないようにそう指示を出していると、知っている気配に身を震わせた。






「Aさん…?」


哀が心配そうに俺を見上げた。




『…絶対に顔を出すな』


俺もすぐにパーカーのフードを被って顔を隠した。





「そ、それって…」



ちらりと男が落ちてきたと思われるビルの屋上を見上げると、そこには黒い影。


コナンもその存在に気付いたようだ。





『…ウォッカ……』



それに…ジンの気配もする。

いや…ジンだけじゃない。




――バーボンの気配は、とりあえずは感じ取れないけれど…。







2504話 黒ずくめの謀略→←2502話 黒ずくめの謀略



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ソラさん» ありがとうございます!2人のやり取りを気に入っていただけて嬉しいです! (2月11日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 明人さんと安室さんの会話が尊い!夢主の父親だと認識してる感がバシバシしててホッコリした! (2月10日 20時) (レス) @page43 id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - リト.さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!! (2月9日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
リト. - とても面白くていつも見てます!これからも応援しています!!無理のない範囲で頑張って下さい! (2月9日 2時) (レス) @page41 id: 744fa15293 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2023年12月26日 17時

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