検索窓
今日:242 hit、昨日:125 hit、合計:90,896 hit

2139話 ハロウィンの花嫁 ページ40

警戒をしながらも階段を上り、6階に辿り着いた。



「ここですね…」


不安げな声を漏らしながら、光彦が6階の部屋の扉を開ける。





「すみませ〜ん…。クリスティーヌさんに代わってプレゼントを受け取りに来た者ですけど…」


部屋は元々オフィスとして使われていたらしいが、今は荒廃し、いろんな物が床に転がっている。




「誰かいませんか〜?」


歩美が呼びかけるも、当然人はいない。




「“プレゼントは覆われた布の中”」


メモにプレゼントの在り処が書かれていたのか、光彦が読み上げる。





『あれのこと?』


扉の正面に、布で覆われた何かがあった。


でも、かなりの大きさだ。




「俺が行く」


コナンが部屋の中に足を踏み入れた。






『俺も行くよ。君たちはここで待ってて』



子供たちにそう言って、コナンのあとを追って俺も部屋に入った。





「気を付けてください…」


この不気味な雰囲気に子供たちも異常さを感じているようだ。





コナンは床に膝を付き、布を下から捲り上げ、中を覗き込む。




『何があるの?』

「ん…、よくわかんね――…うわ…っ」


何かを覆っていた布がスルリと床に落ちた。


そして現れたのは大きな箱。



その箱が左右に開いて床に落ちると、そこから現れたのは――…。





『っ!これは…!』


水色とピンクの液体が入った2つのタンク。

中央にはタイマーが設置されており、カウントダウンが始まっている。





「それがプレゼント?」

「なんだ?それ」

「爆弾だ!!すぐ逃げろ!!」



コナンが子供たちを振り返って叫ぶ。

が、その瞬間扉が自動で閉まってしまった。





『やっぱり罠か…っ!』


扉のすぐ横に小型の機械が設置されており、そこから伸びるワイヤーが扉の上と繋がっていたようだ。


この部屋に人が入れば、勝手に閉まる仕組みになっていた。






俺とコナンは完全に閉じ込められてしまったようだ。








2140話 ハロウィンの花嫁→←2138話 ハロウィンの花嫁



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (185 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
421人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - りりこスタイルさん» ありがとうございます!ハロ嫁編も楽しんでいただけると嬉しいです!頑張ります! (2023年1月21日 14時) (レス) id: e1a95a9e3f (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - ハロ嫁始まりましたね。楽しみにしてました!黒瀬くんがどう入るのか!楽しみにしてます。頑張ってください!! (2023年1月21日 10時) (レス) @page20 id: 73af74b72d (このIDを非表示/違反報告)
096 - フウマさん» ありがとうございます!黒瀬を加えたハロ嫁編、どうぞお楽しみください!更新頑張ります! (2023年1月19日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - ハロ嫁編、映画を2回見に行って犯人、わかっているのですが、それでもワクワクしちゃいます!更新頑張ってください! (2023年1月18日 23時) (レス) @page18 id: 7ebf4026aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - ちるちるさん» 5回目!!?ありがとうございます!!そんなに読んでいただけるなんてとても嬉しいです!ハロ嫁編も楽しんで頂けるよう頑張ります! (2023年1月17日 13時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2023年1月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。