【名探偵コナン】異世界の訪問者41《男主》

2136話 ハロウィンの花嫁 ページ37

・





コナンのおかげか、少しだけ眠れた。


朝もただ焼いただけの食パンを食べ、ハロの散歩をした。





『じゃあ、行ってくるから。いい子にね』

「アンッ！」


ハロを撫でてから、少しでも何か情報を得ようと外へ出る。




そういえば、毛利さんが意識を取り戻して渋谷の病院に移ったって連絡が来てたっけ…。





見舞いついでに行ってみるか、とバイクに跨り渋谷方面へと向かう。






ハロウィン前日の渋谷はすでに大勢の人通りがあった。


街全体がハロウィン一色で、過去の思い出がよみがえる。



現役だった頃、渋谷のハロウィンは特に大変で、警察が大勢駆り出された。

公安警察も例外ではなく、この人混みの裏で暗躍する輩の摘発に大忙しだった。


子供の頃は、お菓子がたくさんもらえるイベントで嬉しかった記憶はあるが、大人になってからいい思い出はない。



ふと、通りに沿って吊るされたカボチャのランタンが視界に入った。



まだ明るいから分かりづらいが、夜になると青色に光る装飾になるんだろう。

少し先に見える向かいの宮益坂には、ピンクのランタンが無数に吊るされていた。




まるであの爆弾みたいな配色だな…、と考えてからそんなわけないか、と自分に呆れた。

よくある飾りにも、過敏に反応してしまうようになっている。








毛利さんが入院している病院につき、駐車場にバイクを停める。





途中で買ったお菓子を持って病院の中に入り、毛利さんの病室の場所を受付で聞いた。


教えてもらった病室に辿り着き、扉を開けた時だった。






「いってええぇぇぇぇぇ!!!」



情けない悲鳴が聞こえた。







・

2137話 ハロウィンの花嫁→←2135話 ハロウィンの花嫁

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す