2130話 ハロウィンの花嫁 ページ31
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風見さんはすぐに対応し、一課に捜査を中止しろと伝えたらしい。
佐藤刑事は当然納得していない様子だったようだが。
秋の日暮れは早く、17時半だというのに外はすでに薄暗かった。
18時にまたあの地下シェルターに来るよう言われていたが、少し早くついてしまった。
あの静かな場所にバイクは目立つので、少し離れたバス停でバスを降り、そのまま徒歩で倉庫までやって来た。
エレベーターに乗り込み、地下へのボタンを押す。
地下へ下りるエレベーターの中、心臓の脈がどんどん早まっていることに気付いた。
――大丈夫。
気配はある。
彼は生きてる。
そう言い聞かせているとエレベーターが止まり、扉が開いた。
特殊強化ガラスの向こうでは、相変わらず足を組んで踏ん反り返っている零さんがいて、ホッと息を吐いた。
部下はおらず、2人きりだ。
俺に気付いた零さんはダイヤルを回し、固定電話を鳴らす。
低い位置の受話器を取り、柱の横に用意されていたパイプ椅子を広げて座った。
『ずっと聞きたかったんだけど、その玉座何？』
この空間には不釣り合いの玉座のはずなのに、零さんが座るとなぜかサマになる。
《あいつらの趣味だ。僕が選んだわけじゃない》
公安内で、零さんのイメージってどうなっているんだ…。
『ちゃんと食べてる？』
水は用意されているようだが、生活感のないこの場所でどう過ごしているのだろうか。
《大丈夫だよ。それよりお前が心配だ。隈が出来てる。1日で少しやつれた様にも見える》
『そりゃ、あんたがこんな状態じゃあ呑気に眠れないし、食事だって喉を通らねぇよ』
《僕は大丈夫だから、しっかり栄養をつけろ。いざという時に動けないと困る》
『…分かってるよ。…これは？』
受話器のマイク部分に、昨日はなかった小さな丸い機械が取りつけられているのに気付いた。
受話器の土台の上にはイヤホンが1つ乗っている。
《小型のマイクだ。この後コナンくんが来た時、受話器はその1つしかないからな。お前にも会話が聞こえるように。僕の声はそのマイクに拾われて、そこにあるイヤホンから聞こえるようになっている》
『それじゃあコナンくんの声がこっちには二重で聞こえてくるじゃん』
《それは我慢してくれ。僕の受話器に取り付けられたらいいが、そうなると電波が届かないからな》
まぁ、しょうがないだろう。
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096 - りりこスタイルさん» ありがとうございます！ハロ嫁編も楽しんでいただけると嬉しいです！頑張ります！ (2023年1月21日 14時) (
レス) id: e1a95a9e3f (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - ハロ嫁始まりましたね。楽しみにしてました！黒瀬くんがどう入るのか！楽しみにしてます。頑張ってください！！ (2023年1月21日 10時) (レス) @page20 id: 73af74b72d (このIDを非表示/違反報告)
096 - フウマさん» ありがとうございます！黒瀬を加えたハロ嫁編、どうぞお楽しみください！更新頑張ります！ (2023年1月19日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - ハロ嫁編、映画を2回見に行って犯人、わかっているのですが、それでもワクワクしちゃいます！更新頑張ってください！ (2023年1月18日 23時) (レス) @page18 id: 7ebf4026aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - ちるちるさん» 5回目！！？ありがとうございます！！そんなに読んでいただけるなんてとても嬉しいです！ハロ嫁編も楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2023年1月17日 13時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2023年1月1日 22時
