【名探偵コナン】異世界の訪問者41《男主》

2124話 ハロウィンの花嫁 ページ25

「この爆弾を解析しようとしたが…」



次に風見さんが見せてくれたのは過去のネット記事。


見出しは【倉庫で爆発 作業員5人死亡】というもの。




『…解析されるのを見越して、先を越されたか…。今は犯人を見つけることより、刺激しない方が得策だな』



正体に気付いて追い詰めたとしても、零さんの首輪爆弾のスイッチを押されてしまうのが最悪のシナリオだ。

あの液体火薬をどうにかして解析し、首輪を解除出来たら1番いいのだが…。




「今の段階では少しずつ情報を集めるしかない。何か分かれば、またこうして報告する」

『うん。お願い。俺も何か分かったら連絡する』



そう言って席を立ち、1人会議室を出た。





焦ってもしょうがない。
今は少しずつでも、情報を集めないと。








人目にあまりつかないよう、人の出入りが少ない警視庁の副玄関から出た時だった。


コナンたちの気配を感じて顔を上げると、先の歩道に哀の姿が見えた。

哀は外国の男性と何やら話しているようだった。


すぐに会話を切り上げ、男性から離れる哀。





あの男の人…どこかで…。




そう思っていると、哀と目線を合わせるためにしゃがみ込んでいた男性が立ち上がる。




微かに、何かの電子音が耳に届いた。







その瞬間、目の前で大きな爆発が起こった。







「きゃああああああ！」


悲鳴と共に車道に吹き飛ぶ哀の体。






『っ!!』



このままじゃ車に轢かれるとすぐに駆けだすも、毛利さんが先に車道へ飛び出していった。





哀の体を抱えて転がり、自動車との接触は避けられたが、すぐにトラックが毛利さんに迫る。








ドンッという鈍い音と共にトラックが急停止した。
　









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