【名探偵コナン】異世界の訪問者41《男主》

2116話 ハロウィンの花嫁 ページ17

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天気は雨だった。


そんな中でも渋谷のヒカリエの結婚式場は煌びやかな賑わいを見せていた。



訓練ということもあり参列者はほぼ警察関係者。

そして毛利さんと蘭、園子。
コナンと哀を含めた少年探偵団の面々も参列していた。


緊張の面持ちの新郎衣装を着た高木刑事。


新婦である佐藤刑事の入場を参列者も今か今かと待ちわびていた。




そんな中、周囲をキョロキョロと警戒している毛利さん。


コナンたちはこれが訓練だと聞かされてはいないようだが、毛利さんは知っているようだ。




零さんのことは気がかりではあるが、今は流れに任せるしかない。






「いつかこんな日が来るとは思ってましたけど…」

「ついにやったね！高木刑事」

「でもよー、えらい急に決まったよな」


子供たちが口々に突然決まった結婚式について話す。


元太の言葉に、隣にいた哀がうんうんと頷いた。




式場の扉が開き、ウエディングドレスに身を包んだ佐藤刑事が入場してきた。




隣で佐藤刑事の父親役をしているのは警視庁の松本警視正。
左目にかけて大きな切り傷がある強面の男だ。


普段と違う姿の佐藤刑事に子供たちは頬を染めて見入っていた。



コナンだけは頬を染めてちらりと隣にいる蘭を見ていたが。




「どうかした？コナンくん」


その視線に気づいて、写真を撮っていた蘭はコナンに目を向けた。




「へっ!?な、なんでもないよ！」

「このガキンチョ、蘭を嫁にしたいとか思ってるんじゃないの？」


園子がそう言うと、コナンはぎくりと体を強張らせる。




「まさかぁ」



笑う蘭だが、図星だろう。








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