【名探偵コナン】異世界の訪問者40《男主》

2059話 世紀末の魔術師 ページ10

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「被害者は寒川竜さん、32歳。フリーの映像作家だ」


寒川さんの部屋に戻り、警察による現場検証が始まる。




「警部殿！これは強盗殺人で、犯人が奪ったのは指輪です！」

「指輪？」

「はい！ニコライ二世の三女の指輪で、寒川さんはペンダントにして首から下げていました！」


そう目暮警部に説明する毛利さんの足元をコナンは堂々とすり抜けて部屋に入って行った。





「指輪を盗るだけなら首から外せばいいだけでしょ？でも部屋を荒らした上、枕まで切り裂いてるのはおかしいよ」


部屋の中でそう発言するコナンにみんなの視線が集まる。




「こいつまたチョロチョロと！」


毛利さんは当然ご立腹でコナンを摘まみだそうと近づくが――…。





「目暮警部！床にこれが」


鑑識が何かを拾い、目暮警部の元へ持っていったため足を止めた。






「ボールペンか。…？M.NISHINO？」


そのボールペンは間違いなく西野さんのものだった。



ポケットから落ちそうになって押し込んでいるのを俺も見ていたし…。


でも、彼は犯人ではないはずだ。




だって彼は今もこの部屋に近寄ろうともしない。


いや、近寄れないんだ。
この部屋に散らばっている物のせいで。









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