【名探偵コナン】異世界の訪問者39《男主》

2047話 世紀末の魔術師 ページ48

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パパっとシャワーを浴び、すぐに出る。


置いてあったバスローブを羽織り、タオルで髪を拭きながら浴室を出ると、コナンはまだ起きていた。




『…まだ起きてたの？子供は寝る時間だよ』


もう日付けは超えている。





「…Aさん、さっきまでキッドに会ってただろ」

『なんで？キッドは行方不明だろ？』

「じゃあ、この血は誰の？」


そう言ってコナンが出したのは、キッドの血を拭ったハンカチだった。


シャワーを浴びている間にバッグを漁られたようだ。






「Aさんが怪我してるわけじゃなさそうだし…、だったらこの血は、銃撃されたキッドのものと考えるのが妥当だよね。それに、Aさんがわざわざ大阪に来たのも、キッドの差し金なんじゃないの？」



ここまで当てられてしまえば、誤魔化しは難しいだろう。






『怪我はしてたけど、あいつは無事だよ。協力する理由も、今までと同じ。キッドのモノクル、持ってるでしょ？』


そう言いながら手を差し出すと、自分の手でキッドを追い詰めたいこの名探偵は、渋々と割れたモノクルを俺に渡してきた。





「それならそうと、俺にも言えよな」

『あいつが素直に協力してって言うわけないだろ』

「…明日のエッグ展示は中止になった。エッグに傷がないか調べるために、鈴木財閥が所有する船で、明日東京に戻るらしい」


やっぱりそうなるか…。





「キッドを撃って、エッグを狙っている人間がいる。陸橋の上で、銃口を上空に向けた人影を見たんだ。顔までは見えなかったけど」



今日出会った人物の中に犯人がいるはずだ。




彼らも明日、一緒に東京に行くのかは分からないがよく見ておく必要がありそうだ。










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