【名探偵コナン】異世界の訪問者39《男主》

2043話 世紀末の魔術師 ページ44

快斗も俺が直接手を貸せるわけじゃないのは分かってるだろうに…。






でも、近くで話を聞いてくれる人間がいるだけでも、ありがたいことなんだよな。


この世界に来てから、俺もすごく痛感していることだ。




『分かりました。出来る限りはするつもりです』




こうして絆されてしまう俺も、大概快斗には甘い。


そのとき、ポケットに入れていたスマホが震えた。

ディスプレイは黒羽快斗からのメッセージ受信を表示していた。



画面を開くと、マップだけが添付されている。


こんな状況は、シンガポールの時にもあった気がする…。


嫌な予感がしながらも、スマホをポケットにしまう。





『何かあったみたいなので、行ってきます』

「黒瀬様、これを」



寺井さんは俺に鍵を渡してきた。




「坊ちゃんを頼みました」


それを受け取り、頷いて路地を出た。




路地を出てすぐ近くのパーキングに停めてあったバイクに鍵を差し込む。


大阪でも利便が利くよう、わざわざ用意しておいてくれたらしい。



いいように足として使われている気がしなくもないが。


マップにあった場所を目指して、バイクを走らせた。








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