2037話 世紀末の魔術師 ページ38
『…この蓋の裏で光ってるのは？』
エッグをジッと見ていると、開いた蓋の裏面に均一に並べられた輝きを見つけた。
「ああ、それはただのガラスなんだ」
『…皇帝から皇后への贈り物なのに、ガラスなんですか？』
「それって、なんか引っ掛からない？」
コナンも不審に思ったようだ。
このガラスが、何か意味を持つものなんだろうか…。
「う〜ん…。ただ、51個目を作る頃はロシアも財政難に陥っていたようだがね」
「引っ掛かる言うたら、キッドの予告状…“光る天の楼閣”。なんで大阪城が光るんや」
「アホ！大阪城を立てた太閤さんは大阪の礎築いて発展させはった大阪の光みたいなもんやん」
「そのとおり！」
服部と和葉のやり取りに、突然野太い男の声が割って入ってきた。
部屋にずかずかと入り込んできたのは中森警部と、スーツを着た見知らぬ男だった。
中森警部と一緒に来たところを見れば、彼も警察なんだろう。
「キッドが現れるのは大阪城の天守閣。それは間違いない！」
『誰？』
隣にいたコナンにコソッと尋ねる。
「警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係の茶木警視。中森警部と一緒に、キッドを追ってる」
警視庁の警視がわざわざ大阪までやってきているとは…。
「“秒針のない時計が12番目の文字を刻む時”。この意味がどうしても分からんのだ」
「それって“あいうえお”の12番目の文字とちゃうん？」
和葉の一言に、その場にいた大人たちが息を呑む。
「“あいうえお”の12番目って…」
「“し”？じゃあ、4時ってこと？」
蘭と園子が指を折って12番目の文字を数える。
「いや、キッドの暗号にしては単純すぎる」
だが、中森警部にすぐに一蹴されてしまった。
「…ふふ、分かりましたよ、警視」
同じく指を折って数えていた毛利さんが得意げに茶木警視を見やった。
「“あいうえお”ではなくアルファベットで数えるんです。アルファベットの12番目は“L”！つまり…」
「3時か…！」
「さすが名探偵！お見事ですな！」
「だーはっはっはっは！」
鈴木会長からの煽てに毛利さんは下品な高笑いを響かせる。
今回の予告状を俺もちゃんと見てないから詳しくは分からないが…、キッドにしてはそれも単純すぎるのではないだろうか。
「間違いない。午前3時ならまだ夜明け前で、“暁の乙女へ”にも合致する！」
茶木警視と中森警部は頷き合い、急いで部屋を飛び出していった。
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096 - つぐみさん» 速攻で仕事を終わらせたんでしょうね(笑)風見もいいキャラしてますよね。黒瀬とゆっくり絡ませたかったので、書けて良かったです！ (2022年10月24日 21時) (
レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - やっぱり零さんお迎えにきてた(笑 風見さんはゼロの執行人を観てから推しの１人です。今回黒瀬くんといっぱい会話してて嬉しかったです。続きも楽しみにしております。 (2022年10月23日 23時) (レス) @page30 id: 06437837a6 (このIDを非表示/違反報告)
096 - つぐみさん» 私の中で風見さんは可愛い枠です(笑)割と動かしやすくて好きです。務まってますよね！風見さんは！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ☆ねこ☆ねこ☆さん» 零さんの右腕が風見さんでよかったと私は思ってます！風見さんじゃないとおそらく務まらないですよね(笑)風見さんは凄い！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - 風見さんが可愛い(笑 大丈夫、ちゃんとちゃんと務まってるよかざみん！ (2022年10月22日 15時) (レス) @page28 id: 06437837a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2022年9月23日 18時
