2032話 世紀末の魔術師 ページ33
・
キッドの案件で大阪に行くと告げると、零さんはあからさまに嫌そうな顔をしたが、渋々分かったと了承してくれた。
コナンにも話を通し、俺は毛利親子とコナンと共に、新大阪駅へやって来た。
「らーん!ここよ、ここー!」
ホームからエスカレーターで駅構内に下りると、改札の外で園子が手を振っていた。
園子と合流し、俺たちは彼女に案内されるがまま、駅の外に停められていたリムジンに乗り込んだ。
『リムジンでお迎えなんて、さすが鈴木財閥』
広い後部座席に、蘭と園子と向かい合って座る。
「だって今日は特別なんですもの」
『特別?』
「憧れの怪盗キッド様に会うには、これぐらいでないとね!」
「もう…園子ったら…」
園子のキッド愛は相変わらずのようだ。
「あ、そうそう。運転してくれてるのはパパの秘書の西野さんよ」
穏やかな表情でハンドルを握りながら、西野さんは「よろしく」と軽く頭を下げた。
「彼はずっと海外のあちこち旅してまわって、英語、フランス語、ドイツ語がペラペラなんだよ」
「へぇ、すご〜い」
『パパといえば、鈴木会長はもう大丈夫ですか?』
先月のWSGスポンサーパーティーであんなことがあったばかりだ。
「ええ。もうすっかり元気。パパも美術館に来てるの。黒瀬さんにお礼が言いたいって言ってたから、会ってあげて」
『分かりました』
他愛もない会話をしていると、リムジンは鈴木近代美術館前に停車した。
・
382人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
096 - つぐみさん» 速攻で仕事を終わらせたんでしょうね(笑)風見もいいキャラしてますよね。黒瀬とゆっくり絡ませたかったので、書けて良かったです! (2022年10月24日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - やっぱり零さんお迎えにきてた(笑 風見さんはゼロの執行人を観てから推しの1人です。今回黒瀬くんといっぱい会話してて嬉しかったです。続きも楽しみにしております。 (2022年10月23日 23時) (レス) @page30 id: 06437837a6 (このIDを非表示/違反報告)
096 - つぐみさん» 私の中で風見さんは可愛い枠です(笑)割と動かしやすくて好きです。務まってますよね!風見さんは! (2022年10月22日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ☆ねこ☆ねこ☆さん» 零さんの右腕が風見さんでよかったと私は思ってます!風見さんじゃないとおそらく務まらないですよね(笑)風見さんは凄い! (2022年10月22日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - 風見さんが可愛い(笑 大丈夫、ちゃんとちゃんと務まってるよかざみん! (2022年10月22日 15時) (レス) @page28 id: 06437837a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:096 | 作成日時:2022年9月23日 18時