1732話 ページ33
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『で、結局その後は？』
「ちゃんと本当の持ち主に返したよ。今頃あの宝石を持って、黄泉の国へ旅立っただろうぜ」
イチゴパフェを食べながら、向かいでチョコパフェを食べている男子高校生とそんな会話を交わす。
『ふぅん、本当に返したのか』
「疑ってんのかよ。そもそも、あれはパンドラじゃなかったしな」
男子高校生、黒羽快斗は口端についたチョコをペロリと舐めて再びスプーンを進める。
『ていうか、現場で呼び出すのやめろよな。一瞬共犯じゃないかと毛利さんに疑われかけたんだから』
「共犯みたいなもんだろ」
『お前がただのコソ泥じゃないって分かってるからいろいろ目を瞑ってるだけ。コナンくんが本気でお前を捕まえようとするなら、俺はそっちに協力するけど』
「ちぇ。こうして誘えば一緒にパフェ食う仲なのによー」
妖精の唇の一件から数日。
今日は快斗に誘われてパフェを食べに来ている。
俺も甘いものが食べたかったからその誘いに乗ったが、少し変な感じだ。
『今日誘ったのって、なんか訳アリ？』
「いや。ただ、Aさんとは甘党同盟組んでるから、一人じゃ入りづらいこのカフェに誘ったの」
『勝手に組むな。青子ちゃんと行けよ』
「だからあいつとはそんなんじゃ――」
『チョコ、一口ちょうだい』
あ、と口を開けて待機すると、快斗の顔面からサーっと血の気が引いていく。
「や、やめろよ…！あの人に殺されるだろ！ここに誘うのもバレないかビクビクしてたのに…！」
『別に大丈夫だろ。悪いことしてるわけじゃねぇんだし』
「いや、間接キスは悪いことだろ…」
『ピュアか』
いつもキザなことばかり言ってるあの大怪盗とは思えないな。
『ああ、今のお前にキスはトラウマか。服部くんに奪われそうになってたもんな』
「あれは本当に…まだ夢に見やがる…」
頭を抱える快斗。
本当にトラウマになっているようだ。
『じゃあいいよ、勝手に貰うから。お前もイチゴ食えば？』
快斗の前にあるパフェと俺の前のパフェをトレードする。
チョコ味のパフェを一口食べた時だった。
コンコン、と隣にある外に面した窓ガラスをノックされた。
スプーンを咥えたままそちらに目をやると、キャップを被ってマスクを付けた人物が、顔の半分が隠れていても分かるほど満面の笑みで手を振っていた。
『……げ』
それが誰か分かった瞬間に、眉を顰めた。
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096 - つみさん» 一気読みありがとうございました！そしてお疲れ様です…!!もう一周…！嬉しいです！これからも頑張ります！ (2022年1月1日 22時) (
レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つみ(プロフ) - やっと最新話まで読めました！一気読み楽しかったです！もう一周してきますね！更新頑張ってください！ (2021年12月31日 23時) (レス) id: 5c8f437fce (このIDを非表示/違反報告)
096 - ??さん» ありがとうございます…！何周もしていただいて嬉しいです…っ！これからもいろんなお話を書いていきますので、よろしくお願いします!! (2021年12月13日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 今まで出会った小説の中で1番好きでもう何周もしています。何回読んでも泣ける素敵なお話で大好きです！緋色の弾丸や次の映画がこの小説にも登場するのが楽しみです！！これからも応援しています。 (2021年12月13日 11時) (レス) id: b0630737aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - 伶さん» 初めまして！見つけて読んでくださり、さらには日課にしていただきありがとうございます！頑張って毎日更新してますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年12月10日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2021年11月16日 22時
