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1713話 キッドVS高明 狙われた唇 ページ14

「ったく…キッドを捕まえるどころか、来させない作戦とは…やる気が出ねぇな」


そう落胆する中森警部に、諸伏警部が声をかけた。




「将帥勇ならざるは将なきに同じ。軍の将が勇猛果敢でなければ、将がいないのと同じですよ?」

「そ、そんなことは分かってるよ」


あれで励ましているつもりなんだろう。
随分遠回りだが。

諸伏警部って、三國志が好きなんだろうか…。




「警部。一般客の入場が開始します」


もうそんな時間か…、と腕時計に目をやる。




とりあえずあいつに指示されたように、タイミングを見てトイレに行かねぇと…。






一般客が入るため、俺たちは一度展示会場から出された。


鈴木博物館のロビーでトイレに向かうタイミングを見計らう。


展示会場を出るとき、機動隊員に扮したキッドはまだ残っていたから、時間はまだ大丈夫なはず…。






「なぁ工藤。そんなに手強いんか?怪盗キッドって」


ロビーの展示に夢中の蘭と和葉に聞かれないよう、服部がこそっとコナンに声をかける。





「ああ。ずる賢くて一筋縄じゃいかねぇんだよ」

『服部くん、キッドとの対決は初めてなんだ?』

「おう。初めてや。黒瀬の兄ちゃんも、工藤と同じで何度か対決してるんか?」

『まぁ、何度かね』



対決というよりは、協力をしたりしてもらったりの回数の方が多い気がするけど。




「ほぉ〜」


そう呟くと、服部は真剣な顔で宙を見だした。
かと思えば、頬を染めデレデレとした情けない表情に変わる。



なんか妄想の世界に飛んだな…。







「どうしたんだ、服部のヤツ…」

『今日はずっと、脳内お花畑みたいだからな。ほっとけ』





大方、俺やコナンに出来なかったキッド捕獲を達成し、和葉にいいところを見せた流れでキスに持っていく妄想でもしてるんだろう。


恋愛が絡むと高校生探偵たちはポンコツになる。
今日の服部は特にポンコツに拍車がかかりそうだが…。











1714話 キッドVS高明 狙われた唇→←1712話 キッドVS高明 狙われた唇



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - つみさん» 一気読みありがとうございました!そしてお疲れ様です…!!もう一周…!嬉しいです!これからも頑張ります! (2022年1月1日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つみ(プロフ) - やっと最新話まで読めました!一気読み楽しかったです!もう一周してきますね!更新頑張ってください! (2021年12月31日 23時) (レス) id: 5c8f437fce (このIDを非表示/違反報告)
096 - ??さん» ありがとうございます…!何周もしていただいて嬉しいです…っ!これからもいろんなお話を書いていきますので、よろしくお願いします!! (2021年12月13日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 今まで出会った小説の中で1番好きでもう何周もしています。何回読んでも泣ける素敵なお話で大好きです!緋色の弾丸や次の映画がこの小説にも登場するのが楽しみです!!これからも応援しています。 (2021年12月13日 11時) (レス) id: b0630737aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - 伶さん» 初めまして!見つけて読んでくださり、さらには日課にしていただきありがとうございます!頑張って毎日更新してますので、これからもよろしくお願いします! (2021年12月10日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2021年11月16日 22時

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