1726話 キッドVS高明 狙われた唇 ページ27
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ソファの上でみんなが寝静まったころ、電気の消えた真っ暗な部屋でヤツが動く気配を感じた。
顔を上げると、暗闇の中でも目が合った。
「やっぱり起きてたか」
みんなを起こさないように小声でヤツは言った。
『当たり前だろ』
俺も小声で返す。
「じゃ、俺は最後の一仕事に行ってくるぜ」
あの部屋の冷房を切ってから4時間は経った。
もう氷もいい具合に溶けているだろう。
『ああ。……行ってらっしゃい』
俺の言葉と共に、静かに扉が閉められた。
ヤツの気配が遠ざかっていく。
「…行ったか?」
『ん。行ったみたい』
蘭の隣で寝ていたコナンが目を開ける。
「んじゃ、俺らも行こか」
服部も立ち上がり、大きく伸びをした。
『毛利さん。…毛利さん、起きてください』
「んぁ…?」
毛利さんを揺すって起こす。
『キッドが動きました。行きますよ』
毛利さんが起き上がったことを確認すると、目を覚ました蘭を振り返った。
『蘭さん、女子トイレに本物の和葉ちゃんが拘束されてるはず。迎えに行ってあげて』
「分かりました…!」
蘭と別れ、俺たちはキッドが向かったであろう展示室へ向かった。
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096 - つみさん» 一気読みありがとうございました!そしてお疲れ様です…!!もう一周…!嬉しいです!これからも頑張ります! (2022年1月1日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つみ(プロフ) - やっと最新話まで読めました!一気読み楽しかったです!もう一周してきますね!更新頑張ってください! (2021年12月31日 23時) (レス) id: 5c8f437fce (このIDを非表示/違反報告)
096 - ??さん» ありがとうございます…!何周もしていただいて嬉しいです…っ!これからもいろんなお話を書いていきますので、よろしくお願いします!! (2021年12月13日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 今まで出会った小説の中で1番好きでもう何周もしています。何回読んでも泣ける素敵なお話で大好きです!緋色の弾丸や次の映画がこの小説にも登場するのが楽しみです!!これからも応援しています。 (2021年12月13日 11時) (レス) id: b0630737aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - 伶さん» 初めまして!見つけて読んでくださり、さらには日課にしていただきありがとうございます!頑張って毎日更新してますので、これからもよろしくお願いします! (2021年12月10日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2021年11月16日 22時