1566話 14番目の標的 ページ17
慌てて探偵バッジでコナンに通信を試みる。
『どうした!何があった!?』
《っ…!辻さんが…!眩しくて目が開けられないって…!おそらく、搭乗前に点した目薬に何か…!》
ヘリは傾いたまま左へ流れていく。
『零さんっ!』
「分かってる!」
零さんはアクセルを踏むと、スピードを上げ、地上からヘリを追う。
最悪の展開にはならないはずだが、墜落して大怪我のリスクはある。
辻さんはこれ以上の操縦は出来ない様子だ。
高所恐怖症の毛利さんは論外。
目暮警部も操縦は出来ない。
となると――…彼しかいないだろう。
ルパンと乗ったジェット機の操作も慣れていたようだし。
《Aさん!帝丹小に着陸する!》
『分かった。サポートは?』
《大丈夫!》
やはり自らハンドルを握るようだ。
『零さん、帝丹小に向かって』
「分かった…が、まさかコナンくんが…?」
『この間航空記念博物館に行ったとき、操縦体験ってのやっててさ。あの子頭いいから、操縦の仕方、すっかりマスターしたし』
誤魔化すための嘘をつく。
「体験と実戦じゃまったくの別物だろ…!とにかく急ごう!」
追及している場合じゃないと判断し、零さんは帝丹小へと車を走らせた。
きっと航空機の操縦も、ハワイであの父親に仕込まれているんだろう。
目が開けられない辻さんにも出来る範囲で協力してもらい、コナンはハンドルを握ったようだ。
ヘリが一気に降下し始めた。
俺たちも、間もなく帝丹小に到着する。
《おい元太!今から校庭にヘリを不時着させる!みんなを避難させろ!》
帝丹小には子供たちがいるらしい。
元太への指示が俺の探偵バッジにも届いた。
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096 - ふぇおさん» こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます!寒暖差が激しいので、ふぇお様も体調にお気を付けくださいね。これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月17日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!!!体調を崩さない程度に更新してくださいね、応援してます頑張ってください!!神作をありがとう!!! (2021年10月17日 0時) (レス) @page20 id: c548f35cab (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年10月3日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 096さん» 映画ストーリーは好きです、頑張って下さい (2021年10月2日 16時) (レス) @page6 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!! (2021年10月1日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2021年9月28日 21時