1550話 14番目の標的 ページ1
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子供たちと航空記念博物館に行ってから特に何事もなく、一週間の時が過ぎた。
日課の朝のジョギングのために公園を通りかかると、目先に人だかりが見えた。
微かに救急車や警察という単語も聞こえる。
何かあったのかと、足を速めると、人だかりの中心にいるのは倒れた恰幅のいい男性。
『……えっ、目暮警部!?』
見覚えのある男性の顔に思わず声を上げた。
いつものスーツ姿ではなく白いジャージに赤いキャップを被っているが、間違いなく目暮警部だ。
彼もジョギング中だったのだろう。
その白いジャージには真っ赤な血が滲んでいる。
原因は、腹に突き刺さっている矢のようなもの。
野次馬を押し退けて目暮警部の元に駆け寄った。
『目暮警部!聞こえますか!?』
「く…黒瀬、くん…」
意識はあるようでひとまず安心する。
『救急車は!?』
周囲に集まっていた人に尋ねる。
「呼びました…!」
すぐに、近くにいた女性が声を上げてくれた。
目暮警部の体格が功を奏して、致命傷には至っていないものの…この矢は…。
おそらく、ジョギング中にボーガンで撃たれたんだろう。
周囲に気配を向けるが、犯人はとっくに逃走済みのようで怪しい気配はない。
とりあえず今は犯人捜しより、応急処置が優先だ。
『警部、あと少し頑張ってください』
「ぅ…」
持っていたタオルで矢に触れないよう慎重に止血を試みる。
それほど深い傷ではないようだ。
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096 - ふぇおさん» こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます!寒暖差が激しいので、ふぇお様も体調にお気を付けくださいね。これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月17日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!!!体調を崩さない程度に更新してくださいね、応援してます頑張ってください!!神作をありがとう!!! (2021年10月17日 0時) (レス) @page20 id: c548f35cab (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年10月3日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 096さん» 映画ストーリーは好きです、頑張って下さい (2021年10月2日 16時) (レス) @page6 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!! (2021年10月1日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2021年9月28日 21時