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1585話 14番目の標的 ページ36

「…どう思う」


レストランを出て、零さんと2人で気になる場所を捜索していく。




『どうって?』

「犯人は本当に村上だと思うか?」



やはり零さんもそこが引っ掛かっていたようだ。




『…いや。犯人は別にいる。それが誰か、まだ分からないけど。でも、気になることが2つ』

「なんだ?」

『コナンくんが厨房にジュースを取りに行ったとき、俺も同行したでしょ?そこで沢木さんに会ったんだけど、あの人…俺たちに気付く前に棚にあった調味料を味見していたんだ』

「調味料?なんの?」

『…唐辛子』


そう言うと、零さんの眉が顰められる。




「ソムリエである彼が?」

『ああ。しかも、唐辛子を舐めたあと、彼は辛さに顔を顰めることもなく、悲し気に目を伏せた。もしかしたら――…』




これは憶測でしかないが、彼は味覚がないのかもしれない。

ソムリエである彼にしてみればそれは致命的。



だが、そうだというところで彼が犯人だという証拠にはなりえない。


でも、何かしらのヒントにはなっているだろう。





「もう1つは?もしかして、あの手紙か?」


零さんも気になっていたんだろう。

彼の言葉に頷いた。




『コナンくんがジュースを落として一度机の下に潜っただろ?観察眼の鋭いあの子が、机の下に落ちていた手紙に気付かないはずがない。あの子が机の下から出た後に、誰かが意図的に手紙を下に落とした』

「あの位置に座っていてそれが可能なのは、手紙を見つけて拾ったフォードさんと、…沢木さんか」



偶然か、必然か。
沢木さんへの疑いが深まっていく。

だが、現に彼も狙われた。

俺が庇って怪我はなかったが。



自作自演の線も考えられなくはない。
もしそうだったとしたら、俺が庇わなくても彼はあのトラップを回避していただろう。


いずれにせよ、彼の様子を観察するに越したことはないか…。





そう考えていた時、館内の照明が落ち、周囲が闇に包まれた。







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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ふぇおさん» こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます!寒暖差が激しいので、ふぇお様も体調にお気を付けくださいね。これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月17日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!!!体調を崩さない程度に更新してくださいね、応援してます頑張ってください!!神作をありがとう!!! (2021年10月17日 0時) (レス) @page20 id: c548f35cab (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年10月3日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 096さん» 映画ストーリーは好きです、頑張って下さい (2021年10月2日 16時) (レス) @page6 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!! (2021年10月1日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2021年9月28日 21時

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