1553話 14番目の標的 ページ4
コンコンとノックされ、白鳥警部が「どうぞ」と返事をした。
病室に入ってきたのは毛利さんと、少年探偵団の面々。
そして蘭だった。
みんな、高木刑事に聞いて駆けつけたんだろう。
「おお、毛利くん。わざわざ来てくれたのか。それに、みんなも」
「ちょうどみんなでハイキングに出かけるところだったんです」
蘭が部屋の扉をゆっくり閉めて説明する。
「警部殿。傷の具合は?」
「幸い、急所を外れてましたので命に別状はありませんが、数日の入院が必要だそうです」
目暮警部の代わりに白鳥警部が答えた。
そして、先ほど目暮警部の覚醒によって後回しになった捜査の進捗を教えてくれる。
「使用されたのはハンドガンタイプのボーガンと思われます。目暮警部と知って狙ったのか、たまたま通りかかった警部をおもしろ半分に撃っただけなのか。その両面から捜査を開始しています」
どちらにせよ、割と主要な人物である目暮警部がこうして撃たれたんだ。
これから始まろうとしている事件の幕開けに感じてならない。
「なぁなぁ、警部のおっちゃん。拳銃持ってたんだろ?」
「それで逃げられちゃったの?」
「ジョギング中に拳銃を持ってるわけないだろうが」
子供たちの言葉を、毛利さんが一蹴する。
まぁ、一般の警察は通常持ち歩かないよな…。
「それに、たとえ持っていたとしてもワシは毛利くんと違って、そっちの腕はイマイチだからな」
『へぇ。毛利さん、拳銃お上手だったんですか』
そういや、元刑事だって前にコナンが言っていたっけ。
その辺の話、全然聞いたことなかったな。
「警視庁内でも1、2を争う腕前だったんだ」
『そうだったんですね。さすが毛利さん』
おだてると、すぐに得意げなドヤ顔を披露する毛利さん。
そんな腕を持っていながら、どうして刑事を辞めて、探偵になったんだろう…。
・
410人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
096 - ふぇおさん» こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます!寒暖差が激しいので、ふぇお様も体調にお気を付けくださいね。これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月17日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!!!体調を崩さない程度に更新してくださいね、応援してます頑張ってください!!神作をありがとう!!! (2021年10月17日 0時) (レス) @page20 id: c548f35cab (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年10月3日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 096さん» 映画ストーリーは好きです、頑張って下さい (2021年10月2日 16時) (レス) @page6 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!! (2021年10月1日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:096 | 作成日時:2021年9月28日 21時