1571話 14番目の標的 ページ22
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零さんの運転でアクアクリスタルに向かった毛利さんたちと合流した。
駐車場に停めた車から降りた俺たちを見た瞬間、毛利さんが顔を歪めた。
「なんでお前らまで来てるんだよ…」
「毛利先生がピンチだとお聞きしまして」
『俺たち2人とも、名前に数字は入ってませんし、何かあったとしても自分の身は自分で守るのでお構いなく』
それに…と付け加えて、ススッと毛利さんの耳元に口を寄せる。
『俺も安室さんも、息子としてお父さんのこと、心配なんですよ』
そう言うと、毛利さんは一瞬眉を顰めたが、すぐに以前の自分の発言を思い出したのだろう。
カッと頬が赤く染まった。
「っ、と、とにかく、余計な動きはすんじゃねぇぞ!」
照れ隠しで歩いていってしまう毛利さん。
「黒瀬さん、何言ったんですか?」
蘭が父の様子に疑問を感じ、首を傾げる。
『お父さんに聞いてみてください』
毛利さんの性格上、絶対に言わないだろうけど。
『それにしても…これがアクアクリスタル…』
俺たちが今いる駐車場のフェンスの向こう側。
海上の上に建設された未来を連想させるような派手な建物。
そこへ行くには、俺たちの真横にある建物からモノレールに乗り込む必要があるようだ。
みんながその外観を見つめていると、赤い車が猛スピードで駐車場に入り込んできた。
急ハンドルを切った車は乱暴な運転で旋回し、駐車スペースに停まる。
車から降りてきたのは、真っ赤なコートに真っ赤な髪色の女性。
「ちょっとズレたか。でも、まあまあだね」
車が駐車スペースの枠内に収まっていないのを確認して、女性はそう吐き捨てた。
「こらぁ!あぶねぇだろ!姉ちゃん!」
危うく轢かれかけて慌てて避けた毛利さんが女性を指さす。
「何が?」
「あのなぁ…!」
声を荒げる毛利さんを遮るように、次々と駐車場内に車が入ってきた。
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096 - ふぇおさん» こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます!寒暖差が激しいので、ふぇお様も体調にお気を付けくださいね。これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月17日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!!!体調を崩さない程度に更新してくださいね、応援してます頑張ってください!!神作をありがとう!!! (2021年10月17日 0時) (レス) @page20 id: c548f35cab (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年10月3日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 096さん» 映画ストーリーは好きです、頑張って下さい (2021年10月2日 16時) (レス) @page6 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!! (2021年10月1日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2021年9月28日 21時