1009話 ベイカー街の亡霊 ページ10
石造りの長い通路を歩いた先には、眩い光を帯びた門があった。
おそらくこの光の先に、ゲームの舞台が広がっているのだろう。
戸惑いながらも子供たちは門をくぐり、光の中へ飲み込まれていった。
最後に俺もその中に入ろうとしたが、1度足を止める。
『……ひとつ、聞いていい？』
《――…何かな》
返事が返ってくるかは賭けだったが、返答があったのでノアズ・アークへ質問してみる。
『君とヒロキくんの関係は？』
《僕はヒロキくんによって作られた人工頭脳だ》
…人工頭脳……。
なるほど。
ヒロキくんはこの人工頭脳を生前作り出した。
それが今、たくさんの膨大な情報を得て成長し、暴走している…といったところか。
《君は例外の大人の参加者だね、黒瀬Aさん。余計な真似をしたら、君の脳だけ破壊しちゃうから、くれぐれも気を付けるように》
『…ご忠告ありがとう。でも、心配しないで。俺はゲームの邪魔なんて無粋な真似はしない。俺も俺なりに、楽しませてもらうよ。ヒロキくんのためにもね』
それだけ言い残して、光の中へ入り込む。
景色が変わり、現れたのはレンガ造りの建物が並ぶ夜の街だった。
「何してたの？遅かったじゃない」
『ちょっとね』
哀に尋ねられ、肩を竦めて返す。
「これが、霧の都ロンドン…？ロマンチックというより不気味ね」
オレンジの街灯だけが照らす、薄暗い通りだ。
「なんか空気も汚れてるみたい」
「匂いもするぞ」
「ロンドンの霧ってのは、水蒸気が凝縮しただけの綺麗なものではなく、石炭や石油を燃やした煤煙が霧と複合してできたスモッグのことなんだ」
「へぇ〜、こんな時代からスモッグってあるんだ」
コナンの解説に歩美が感心した時だった。
女性の悲鳴が夜の街を切り裂く。
『！』
「ジャック・ザ・リッパー⁉」
早々にお出ましか…！
俺とコナンは悲鳴の聞こえた方へ走り出した。
・
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096 - はしもんさん» 蓮役のオリジナル新キャラが今回の章は鍵を握ってくるので、どうぞお楽しみに！ (2020年7月21日 21時) (
レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
はしもん(プロフ) - 1047、1048話更新お疲れ様です！ 新キャラの蓮さん…一体どんな方が演じるのでしょうか…、凄く楽しみです((o(｡>ω<｡)o)) (2020年7月20日 19時) (レス) id: 3a59eb0a02 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» マです！（笑）シロツメクサ2編もどうぞお楽しみに！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ハルニサ(^∀^)さん» 復活です！楽しんでいってくださいね！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はしもんさん» ありがとうございます！オリジナルも楽しんでください！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2020年6月20日 13時
